日産の電気自動車”リーフ”は発売から7年。日産は初のフルモデルチェンジを発表し、10月2日から販売開始になりました。走行可能距離が400kmとなり、自動運転技術の”プロパイロット”を採用しフルモデルチェンジするようです。本格的な電気自動車の日産新型リーフについて、今わかっている情報をご紹介しましょう。
目次
新型リーフがついにフルモデルチェンジ!
新型リーフは7年越しになり、フルモデルチェンジすることがツイッター上で公式にささやかれました。
ハイブリッド車や、半電気自動車(ノートEVやトヨタのPHV)が続々とモデルチェンジしていくなか、ついに9月6日にフルモデルチェンジする新型リーフを公開です!
出典:日産Webサイト
フロントのデザインは、遠くからでも日産のクルマとわかる”Vモーション”がしっかりとマークされています。
新型リーフの走行距離は400kmに!
新型リーフは100%電気自動車。
環境にやさしくガソリンより安いランニングコストで充電して、走ることができる素晴らしいクルマです。
新型リーフに搭載されるバッテリーは先代よりもひとまわり大きくなり、1回の充電で走れる距離は400kmに延びました。
新型リーフと先代リーフの比較は次のとおりです。
●現行リーフ 駆動用バッテリー30kWh JC08モード 280km
●現行リーフ 駆動用バッテリー24kWh JC08モード 228km
新型リーフなら実質走行はカタログ値の7掛けで考えて280km弱。ちょっとした遠出ができるようになりましたね。
新型リーフの充電は?
新型リーフは約40分の急速充電でバッテリー80%の充電が完了。
また、3KW普通充電器なら16時間、新たに設定された6KW充電器なら8時間で。
先代は普通充電22時間とほぼ1日かかっていたので、それに比べるとかなり便利になりました。
気になる充電器の設置は、日本全国に急速充電器が7000基以上、普通充電器は20000基以上。
例えば外出先で日産のディーラー、コンビニ、日産レンタカー、高速道路のPA、道の駅などで、お買い物や食事中に充電を済ますことができるようです。
ただ、旅先などではどこに充電スポットがあるのか?いつどこで充電するのか?など、計画的な行動が必要になります。
慣れると大丈夫なのかもしれませんが、気を付けないといけないポイントです。
出典:日産Webサイト
日産リーフのラニングコスト(充電料金)は?
◆充電スポットでのランニングコストは?
電気自動車のメリットは何といってもランニングコストの良さですね。
ガソリン高騰の折、お財布にやさしい充電し放題月々2,000円(税別)の定額プランはお勧めできます。全国5,600基以上の急速充電器が使い放題なのがうれしいですね。
このほかに”つど課金プラン”月々1,000円(税別)で急速充電が15円/分、普通充電1.5円/分もありますが、断然充電し放題がお得です。
出典:you tube
◆自宅での充電は?
一方、自宅に充電設備を設置することもできます。
例えば200V戸建て住宅の場合は、一般的な工事価格が9万5千円(税抜)。
・戸建住宅
200Vコンセントを屋外設置 標準例で9万5,000円(税抜)
・分譲マンション
70万円~85万円(税抜)
充電スタンドに行かなくても、自宅で夜間充電ができれば便利ですね。
ただ、まだまだ高価な工事で手が出にくいです。
充電工事の低価格化や充電スポット数の拡大は、これからの電気自動車の普及には欠かせないことになりそうです。
新型リーフの安全機能は?
先代リーフには安全機能として”セーフティーシールド「クルマが人を守る」”を搭載していました。
新型リーフはどうなったでしょうか?
センサーやカメラで検知し、事故の回避や被害の低減をサポートします。それでは具体的なポイントをご紹介しましょう。
衝突回避を支援するエマージェンシーブレーキ
フロント上部の単眼カメラで車や人を検知し、ぶつかる危険が迫ると警告ブザーやメータ内表示でドライバーに知らせてくれます。
それでもドライバーが減速しなければ、危険を回避または被害軽減のためのブレーキがかかるというもの。
出典:日産Webサイト
インテリジェントクルーズコントロール
前を走るクルマに合わせて追従する機能。
高速道路などの長い時間の運転には便利な機能です。
車線逸脱警告機能
車線をはみ出しそうになると、警告音とディスプレイ表示、ハンドルの振動でお知らせしてくれます。
ハイビームアシスト
対向車や周りを検知し、ハイビームとロービームを自動切換えしてくれます。
アラウンドビューモニター
駐車するときに便利なモニターです。上からクルマをとらえたような映像で確認できますので、駐車するときに便利です。
出典:日産Webサイト
私の愛車にも同じような機能があります。
始めは実際の目で見れないことが不安でしたが、目視とモニター画面の両方を使えるようになりましたよ。
新型リーフの”プロパイロット”は?
同一車線自動運転技術”プロパイロット”とは?
新型リーフにはセレナに搭載したプロパイロットを搭載。
高速道路上で同じ車線を走行している時に、自動運転でドライバーをサポートしてくれます。
ドライバーが設定した速度で適切な車間距離を保ち、停まったり前進したりを自動で行い、カーブではハンドルさばきをも制御。
半自動運転という表現からわかるように、すべてを車が判断してコントロールし完全自動運転するわけではなく、あくまでも現段階では運転者をサポートする機能です。
長時間の運転での疲れがでないように、プロパイロットがドライバーの代わりに。
まだまだ完全な自動運転ではないにしても、そういう時代が来るって思える機能ですね。
〔ちょっとひと言〕
このプロパイロットシステムを公道で試そうとして事故を起こしてしまった日産製の試乗車(セレナですね)。ディーラーの店員がブレーキをかけないようにお客さんの運転者に指示をしたという。悪天候も重なって、停止している前方の車にぶつかってしまい2人負傷という結果に。
ここで2つの疑問が沸きました。
まずは事故の責任は誰がとるの?今回は法律上は運転者となり、なんともお気の毒の話でディーラーの店員の知識不足は否めない・・・だけで済まない気がしますよね
また、自動運転を過信した事故という伝わり方。実際はいわゆる”自動ブレーキ”が作動しなかった、もしくは30kmオーバーの走行だったため自動ブレーキの性能を超えていたのでは?とも思う。
これから自動運転技術の向上が加速し、2020代年には完全自動運転の1歩手前”レベル3”対応車が世の中を走る時代に。
技術の発達はすばらしいんだけど、それに振り回されることなく正しい知識を持つことが大切!ですね。
出典:You Tube
新型キューブe-POWER(日産)フルモデルチェンジで自動運転?ソリオ、フリードとの比較
新型エルグランド〔日産〕フルモデルチェンジで自動運転、e-POWER搭載か?アルファードとの比較
”レベル3” →加速・操舵・制動を全て自動的に行うシステムで、緊急時にはドライバーが対応するレベル
”レベル4” →完全自動運転で、加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーが全く関与しない
新型リーフの”プロパイロット パーキング”とは?
駐車操作の、ハンドルさばき、アクセル、ブレーキ、パーキングブレーキを自動制御して簡単にパーキングができます。
出典:You Tube
縦列駐車とか苦手な人は、とても助かる機能です。ここまで進化したとは驚きですね。
新型リーフのプラットフォームは?
日産リーフは完全に電気だけで走る車のため、今までのプラットフォームではなくEV専用フラットフォームを開発しました。
リチウムイオンバッテリーを低い位置にし、安定と優れたバランス、広い車内スペースを確保。
電気自動車ならではの、排出ガスゼロ、大幅な高剛性化で振動も抑えられ静かな走りを実現です。
出典:日産Webサイト
新型リーフのe-Pedal(イーペダル)は?
新型リーフにはe-Pedal(イーペダル)が搭載されました。
発進から加速・減速、停まるまでを1つのアクセルべダルだけでできるというもの。
出典:日産Webサイト
アクセルとブレーキ踏みかえることがないので、素早く加速、減速が確実に!
新型リーフの価格は?
先代リーフは駆動用バッテリーの違いで、駆動用バッテリー30kwh 320万円~402万円、駆動用バッテリー24kwh 280万円~362万円。
新型リーフは、駆動用バッテリー60kwhになり315万円~399万円と値上がりました。
これは走行距離が延び、安全性能の充実、自動運転搭載、イーペダルの採用など、盛りだくさんな変更追加があったので、いたしかたないところですね。
出典:You Tube
新型リーフのデザインは?
2015年の東京モーターショーで発表された「Nissan IDS Concept」は将来の電気自動車としてのコンセプトモデル。
新型リーフはここでお披露目されたコンセプトを意識したデザインになりましたね。
先代モデルはふっくらしたデザインだったのに対し、随分 今どきのデザインに変更です。
<新型リーフ>
出典:日産Webサイト
出典:日産Webサイト
先代のデザインがいまひとつ好きになれなかったので、新型リーフのデザインにはほっとさせられました。
リーフの評価は?
リーフの評価、評判をWEBサイトで調べてまとめてみました。
私が苦手としていた先代のデザインは、さほど評価は悪くないですね。
走行性:4.1
居住性・広さ:3.7
積載性:3.4
運転しやすさ:4.2
維持費:3.9
リーフの中古車を買うときは?
リーフの中古車を買うにあたっては、まずは駆動用のバッテリーがどの程度あと持つのか?が重要になりそうですね。
新車購入の時に、日産は「5年で10万km走行しても大丈夫」といった保証を出しているとの情報もあります。ただのセールストークでないことを祈りますが、、、、
そして、残念ですがバッテリーの劣化が思った以上にひどいようです。
交換すると、駆動用のバッテリーは工賃込みで50万円とも60万円ともいわれていますので、リーフオーナーになるならこの辺りは含んでおきましょう。
いずれにしてもバッテリー交換は高価になりますので、中古車で求める場合は要注意ですね。
リーフの中古車買い取りは?
リーフに限らず、愛車を買い替えの際は新車値引きの奥の手として、ディーラーに愛車の引取り価格をあげる交渉をする・・・これはしてはいけない方法です。
新車購入と下取りの交渉はそれぞれ単独で値引き交渉をしましょう。
私の場合、下取りは3社で見積もってもらいました。1社目の営業さん曰く下取り業者が参考にする値付けのもとになるデータはどの会社も同じものを見ているとか。
でも、見事に3社バラバラの価格を出してきましたけどね(*_*)
その値段差はなんと20万円也。
下取り業者が出してくれた値段を元にディーラーにも査定してもらいます。結局ディーラーが付けた価格が40万円で、実際は50万円で売れました。
”ディーラーは安く見積る可能性が高い”・・・これが事実なんです。
↓私の実体験↓
まとめ
新型リーフについての情報をご紹介いたしました。
バッテリーの容量アップで走行距離が延びるのは大きな魅力ですね。
思っていた以上に充電に関してはランニングコストはかからず、オイル交換も不要なのでここもお財布にやさしい。
もうひとつ電気自動車の良いところは、音が静かで環境にやさしい!もありますね。
また、日産は自動運転についていち早く着目して開発を進めているメーカー。2年前の2015年東京モーターショーでは自動運転・高度運転支援システムのデモを行っていて、自動運転に関しては一歩先を行っているか~と感じます。
これからどんどんと自動運転が市販車に。一度、100%電気自動車を事情したいと思っています。