スズキのSX4 S-CROSSは世界で販売しているクロスオーバーSUVです。現行SX4 S-CROSSは2代目で2015年2月からの販売。今年の7月6日にマイナーチェンジをしてフロントマスクが凛々しくなりました。新型SX4 S-CROSSの燃費や価格はどうなったでしょうか?最新情報と画像をお届けします。
目次
スズキSX4 S-CROSSとは?クロスーバーSUV
あまり聞きなじみのないスズキSX4 S-CROSS。生産はハンガリーのマジャールスズキで、日本へ輸入し販売している外国製のクルマです。年間の販売目標がなんと600台ほど。
また、スズキのクロスオーバーSUVの”エスクード”も、実を言うとハンガリーのマジャール工場で製造。
これまた年間1200台の販売目標でSX4 S-CROSSと同じ故郷から輸入されているクルマです。
SX4 S-CROSSとエスクードはヨーロッパ戦略車で、日本での販売枠が少なくなっています。
軽自動車が得意なスズキが、SUVを日本向けに発売するための苦肉の策が、”輸入”だったのかもしれません。
出典:ユーチューブ
思い起こしてみると、SX4 S-CROSSもエスクードも私は街中で走っているのを見たことがないですね~。
実際の販売目標を見て納得。存在自体がかなりのレアモノなんです。
新型スズキSX4 S-CROSSはどう変わる?
現行のSX4 S-CROSSは2WDと4WDが1種類ずつのシンプルな構成です。新型になるとどこがどう変わるのでしょうか?
新型SX4 S-CROSSのフロントデザインは?
日本でSX4 S-CROSSが販売されたのは2015年2月から。それまで世界、とりわけヨーロッパを中心に販売をしていて、その存在や実力は結構なモノ。
新型SX4 S-CROSSは先行してハンガリーやイギリスで販売は始まっていました。
そのヨーロッパ向けサイトに掲載のSX4 S-CROSSはこちら。
出典:スズキWebサイ
色といい、フロントデザインといい、有名なドイツメーカーの特徴をすっぽりマネているようなデザインですね。
現行SX4 S-CROSSのフロントグリルのデザインが横に切っているのに対して、新型は縦になっていて何か別のクルマの佇まいです。
ちょっとクラシカルで高級なイメージが私は好きですね。
新型SX4 S-CROSSと先代モデル、エスクードとの比較
それでは、先代やスズキのSUVエスクードの、見た感じの印象などデザインなどを比較してみましょう!
<新型SX4 S-CROSS>
出典:スズキWebサイト
<先代SX4 S-CROSS>
出典:スズキWebサイト
<参考:エスク―ド>
出典:スズキWebサイト
いかがでしょうか?私は新型SX4 S-CROSSが一番好きです。
上質なイメージが伝わるデザインです。フロントグリルのデザインひとつで、感じが随分変化しましたね。ボデイカラーと相まって結構はまりました(*^^)v
新型SX4 S-CROSSのプラットフォームは?
新型SX4 S-CROSSには、新型スイフトにも採用している”HEARTECT(ハーテクト)”をプラットフォームに。
出典:スズキWebサイト
軽量かつ高剛性化なので走りにも好影響。また部品配置の最適化で室内空間や荷室を広くできました。
[スズキ新型スイフト]フルモデルチェンジの特徴は?軽量化で燃費や評価は?
新型SX4 S-CROSSのエンジンは?
ちょうど1年前に新型になったバレーノに搭載された”1.0L直噴ターボガソリンBOOSTERJETエンジン”を新採用か?と予想。
結果は据え置きで、1.6L DOHC VVTエンジンでした。
出典:スズキWebサイト
新型SX4 S-CROSSの”ALLGRIP”とは?
先代にも搭載されている”ALLGRIP”は、スズキ独自の四輪制御システム。
この画期的な4WDシステムで、悪路突破性を高めています。
出典:suzukiWebサイト
新型SX4 S-CROSSの”ALLGRIP”走行モード
・AUTO:エコ運転(2WD・4WD)
燃費を重視して2WD走行しながらも状況に応じて4WDへ自動切換え。
・SPORT:パワフル運転(4WD)
4WDでの走り中心。ハンドルを切り始めブレーキを踏むと2WDに、アクセルを踏むと4WDへと。エンジン回転数は高めにキープし、4WDならではの力強い走りを。
・LOCK:スタック時の脱出をサポート
ぬかるみや雪道でタイヤが空転しているのを検知して、トルク配分をコントロールし脱出を手助けしてくれます。
・SNOW:雪をスムーズに
雪道、アイスバーンなどでスリップしないように、グリップ力を意識。必要に応じて後輪へのトルク配分を高め、走りを安定させます。
通常はAUTOモードで走行。燃費重視の2WDエコモードになり、状況によってコンピューター制御で4WDに切り替わります。あとは、それぞれ自身の判断で走行モードを使い分けになります。
このように、”ALLGRIP”の4つのモードにより、新型SX4 S-CROSSはより本格的な走りができるSUVに!魅力が増しますね。
”電子制御4WDシステム”と”車両運動協調制御システム”
各種センサーの情報でクルマの動きを察し、事前に安定走行させる”電子制御4WDシステム”。
横すべりなどを事前に検知して、ハンドルさばきなどをアシストしてくれる”車両運動協調制御システム”。
先に説明した”4モード走行切替機能”と合わせて「ALLGRIP」は構成されています。
新型SX4 S-CROSSの価格は?
新型SX4 S-CROSSの価格は安全性能は付加されずデザイン変更などにより、若干の値上げで、2WDは204万円→206万円、4WDは225万円→228万円前半に。
新型SX4 S-CROSSの燃費やスペックは?
新型SX4 S-CROSSの燃費やそれぞれの数字は次の通り。
最高出力:117PS/6,000rpm
最大トルク:15.4kg・m/4,400rpm
トランスミッション:新採用6速AT
燃費は先代の17.2km/ℓから悪くなる結果に。
これはトランスミッションを低燃費のCVTから走り重視の6速ATに変えたためです。今回は走りを重視にしたので仕方ないですね。
新型SX4 S-CROSSの安全性能は?
気になるのが安全性能の搭載について。
先代のSX4 S-CROSSは、いわゆる自動ブレーキ関係の衝突回避機能がありませんでした。
そもそもヨーロッパでは安全性能より快適装備を重視するお国柄なので、SX4 S-CROSSやエクスードには自動ブレーキ関連の搭載がなかったようです。
今回のモデルチェンジでも残念ながら、自動ブレーキ関連の追加はありませんでした。
予想はステレオタイプの”デュアルセンサーブレーキサポート”が採用と思っていましたので残念です。
<参考>
ステレオタイプの”デュアルセンサーブレーキサポート”は、ヒトとクルマの両方を検知し認識できるところがいいんですけどね。
SX4 S-CROSSは日本向けには台数を生産しませんから、安全性能の改善はありませんでした。残念!
〔参考〕安全性能のデュアルセンサーブレーキサポート
新型SX4 S-CROSSは安全性能に変更がなく、デュアルセンサーブレーキサポートは追加搭載されませんでした。
参考までに、スズキのデュアルセンサーブレーキサポートセンサーは、フロントに2つのカメラが付く”ステレオタイプ”です。
これでヒトやクルマを認識して、カメラから得られた情報をもとに、警告や自動ブレーキの機能が発揮されます。
出典:スズキWebサイト
衝突回避の機能
前方にあるクルマやヒトを検知して、ぶつかりそうなら警告音を、それでもぶつかる!という場合はブレーキをアシストして、衝突回避のお手伝い。他メーカーでもあるポピュラーな機能。
出典:スズキWebサイト
誤発進抑制機能
アクセルをぐっと踏んだときに、前に障害物があれば警告音と表示そして、動きを自動制御。うっかりミスを回避してくれる機能です。
出典:スズキWebサイト
車線逸脱警報機能
車線を検知してはみだそうとすると警告音と表示でお知らせ。例えば、睡魔に負けそうになった時に助けてくれそうです。
出典:スズキWebサイト
ふらつき警報機能
車線逸脱警報機能と少し似ていますが、左右の車線を検知してクルマの走りがふらついていると判断したら、警告音と表示でお知らせしてくれます。
出典:スズキWebサイト
先行車発進お知らせ機能
前のクルマが発進しているのを気づかないときに、お知らせしてくれます。スマホで野球中継に夢中になっている時に役立ちそうです。
出典:スズキWebサイト
以上の様に、充実の安全性能になります。
SX4 S-CROSSのフルモデルチェンジのタイミングでは、搭載が予想されますので期待しましょう。
新型SX4 S-CROSSとエスクード、ライバル車との比較
ライバル車を独自にチョイスして比較しました。一覧表でご覧ください。
エスクードの△は車線逸脱回避機能が付いていないので。
4WDの場合 | 燃費 | 排気量 | 自動ブレーキ・ 車線逸脱回避 |
価格 |
新型SX4 S-CROSS | 15.2 km/l | 1.242cc | × | 228万円 |
エスクード | 17.4 km/l | 1.586cc | △ | 234万円 |
CX3 ガソリンモデル |
16.6 km/l | 1,997 cc | 〇 | 232万円 |
エクストレール | 16.0 km/l | 1,997 cc | 〇 | 240万円 |
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次の表は新型SX4 S-CROSSとエスクードの比較。
SX4 S-CROSS | エスクード | |
全長 | 4,300 mm | 4,175 mm |
全幅 | 1,765 mm | 1,775 mm |
全高 | 1,575 mm | 1,610mm |
最小回転半径 | 5.3M | 5.2M |
新型SX4 S-CROSSの値引きについて
新型SX4 S-CROSSは国内では販売が少ないので、値引きはあまり望めないかもしれません。
新型SX4 S-CROSSを含めて新車購入の時は、愛車の下取り価格とは別交渉をすることをおススメします!
それはディーラーが付ける下取り価格は安い!からです。これは私の実体験です。
私の場合もそうでしたが、下取り価格をあげたいと思う方は、WEBの一括査定がカンタン!です。私は3社にお願いし、見積もりの価格差が20万円もあったんです。驚きでした。
そして、最終的にはディーラーが提示した下取り価格より10万円高い、50万円で愛車を売ることができました。これは私が実際に経験したことです!
新型SX4 S-CROSSで爽快なオフロードを満喫!
せっかくSX4 S-CROSSのような4輪駆動車に乗るなら、街中だけでなくオフロードで本物の走りを体験したいと思いませんか?
その希望をかなえてくれる場所が愛知県にあります。
キャンプ場が併設されているので、オフロードを満喫した後は今の季節、BBQなどはいかがでしょう!
■ さなげアドベンチャーフィールド オフロードコース
■愛知県豊田市伊保町向山16-1
まとめ
新型SX4 S-CROSSをご紹介しました。
ヨーロッパからの輸入車という変わり種です。
走っている台数がすごく少ないので、一度実物を見たいですね。もちろん試乗のチャンスがあれば是非です。
流行りのSUVですがスズキとしてはSX4 S-CROSSとエスクードをどうやって売り分けるのか?も見どころですね。