ホンダのグレイスはコンパクトカーながらも、広い室内空間や上質感をもち、燃費が良いセダン。特にシニア世代に人気のクルマです。グレイスは7月7日に安全性能を充実させたマイナーチェンジモデルを発売。5ナンバーセダンの新型グレイスについて、先代車やカローラアクシオと比較しながらお伝えしましょう。
目次
ホンダグレイスの特徴は?
ホンダの中では今となっては唯一、5ナンバーでハイブリッドをもつセダン。アジア中心に販売されている”シティ”とボディを共有し、日本でも2014年12月から販売がスタートしました。
ホンダ5ナンバー、ハイブリッドカー”グレイス”は、2014年に製造を終了した”インサイト”の穴を埋める役目もあったりします。
高級感があり燃費が良く、また5ナンバーで4ドアセダンのハイブリッド車として、シニア世代に支持層が多いですね。新型グレイスへの期待は大きいことでしょう。
新型グレイスの発売は?
2014年12月の販売から2年半のタイミングで、新型投入を5月11日Web上で正式発表しました。力が入ってますね。
「New GRACE 7月上旬 登場予定」の出だしで始まる発表は、情報量は少ないものの写真が掲載されているので、新型のイメージが掴めてワクワク感がアップでした。
\7月上旬登場予定♪/コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」改良モデルを発表!スポーティーなスタイリングと上質なインテリアに先進の安全運転支援システム #HondaSENSING を採用!ぜひチェックしてみてください♪ https://t.co/ZIfc99m2v9 pic.twitter.com/12VI28aPRm
— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) May 11, 2017
その後、7月6日になり7月7日から発売を発表。
それまで手薄だった安全性能は”ホンダセンシング”を採用して充実!デザインもスポーティになり、いい感じです。
新型グレイスの安全性能について
安全性能の充実でホンダセンシング採用
新型グレイスは安全運転支援システム”ホンダセンシング”を採用することで、遅れをとっていた安全性能の充実を図りました。
先代までは、衝突に関しての自動ブレーキ機能、”シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ + 誤発進抑制機能)”のみを搭載。
最近は各メーカーがこぞって搭載する安全性能は今回で追いつけましたね。特にシニア世代が支持している車種であれば、必須の機能・性能なので。
安全運転支援システムのホンダセンシングについて
ミリ波レーダーと単眼カメラの2種類の違う種類のレーダーで、”ヒト”や”モノ”を検知するので精度がいいです。この”ヒト”を検知できるのが重要。
出典:ホンダWebサイト
ホンダセンシングには8つの機能があるので、順番に紹介しましょう。
衝突軽減ブレーキ
名前の通り、衝突を回避することをサポートする機能です。歩行者、前を走るクルマ、対向車それぞれに対応。センサーでぶつかりそうになったら、警告音とディスプレイ表示。それでもだめだと判断したら、ブレーキがかかる仕組み。対向車との衝突に関してはさらに警告時にハンドルが振動も。
出典:ホンダWebサイト
歩行者事故低減ステアリング
ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者を検知。車線をはみ出てヒトにぶつかりそうになると、警告音とディスプレイで表示。ハンドルさばきまでも、ヒトとぶつからないようコントロール。
出典:ホンダWebサイト
クルマを追随するアダプティブ・クルーズ・コントロール
ミリ波レーダーとカメラの2種類で、前を走るクルマの速度や車間を検知。適切な車間距離を保ちながら走る支援をします。
出典:ホンダWebサイト
長い運転で疲れている場合は、頼もしい機能です。
ただ、私は運転するのが好きなので、この辺りの速度調整とかは自分でしたいですね。
車線維持支援システム
単眼カメラで車線を検知。道路の真ん中を走るように支援してくれて、車線をはみ出そうになると、ディスプレイ表示とハンドルの振動で警告。
こちらも長い運転で疲れている時や、高速道路で思いのほかカーブが強く、ハンドル操作がうまくいかないときに助かる機能です。
出典:ホンダWebサイト
路外逸脱抑制機能
車線維持支援システムと兄弟機能ですね。
同じく単眼カメラで車線を検知して、車線をはみ出しそうになっら、ディスプレイ表示とハンドルの振動でお知らせ。それでも大きくはみ出たらブレーキでサポートします。
出典:ホンダWebサイト
誤発進抑制機能
ミリ波レーダで前にあるモノを検知。急にアクセルを踏み込むなどの加速は抑えてくれて、ディスプレイ表示と警告音でお知らせ。
出典:ホンダWebサイト
出典:You Tube
先行車発進お知らせ機能
前に止まってるクルマが発進したのに、気が付かない、、、そんな時に音とディスプレイ表示でお知しらせしてくれます。
出典:ホンダWebサイト
信号待ちに加えて、渋滞に巻き込まれたときに良いのかもしれません。
おしゃべりに夢中で、前のクルマが発進したのに気づかず慌てて発進。その間にすかさず車線変更してくるクルマがいたりして、ヒヤッとする、、こんな場合の事故防止に便利ですね。
標識認識機能
こちらは単眼カメラで道路標識を見てくれ、ディスプレイ表示してくれる機能。
ドライバーは一時停止線でしっかり止まらないとなぁと思います。
側道から車が勢いよく飛び出してきて、数秒違ったら完全にぶつかってた・・・とかありませんか?私はかなりドキッとした経験があります。
対歩行者に関することはディスプレイ表示だけでなく、加えて音も鳴るとより注意を促せていいと思います。
出典:ホンダWebサイト
以上が、8つあるホンダセンシング機能。これで新型グレイスは、充実した安全性能を持つ車の仲間入りです。
新型グレイスのデザインとインテリア
ホンダのWeb発表にある、”スポーティなスタイリング。細部まで上質さにこだわったインテリア。”というフレーズ。
ということで、新型グレイスと現行グレイスの写真を並べてみました。
新型グレイスのフロントデザイン
まずは正面の写真から。どうでしょうか?
ホンダのエンブレムあたりのデザインの変更が見られます。
デザインアイデンティティ、”ソリッド・ウイング・フェイス”を目立たせる感じですかね。
<新型グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<先代グレイス>
出典:ホンダWebサイト
フロントグリル、ヘッドライトを横一線の繋がりで表現しているデザイン。FITやジェイドにも採用されていて、今後の新型車両に広がっていく予定です。
出典:ホンダWebサイト
前から見た感じは、私はあまり変わっていないように思います。
新型グレイスのサイドデザイン
次にサイドから見たボディのデザインを見比べてみましょう。
<新型グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<先代グレイス>
出典:ホンダWebサイト
パッと見てホイールのデザインが違うのはよくわかりますが、全体のデザインに大きな変更はなさそうですね。
今のグレイスもスポーティですから、それを踏襲するようです。
新型グレイスのインテリア(内装)
次は、コックピットを比較してみましょう。
少し角度が違いますが、おおよそこちらも写真からは大きな変更を確認できませんね。
<新型グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<先代グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<新型グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<先代グレイス>
出典:ホンダWebサイト
ホンダのインテリアデザインへのこだわり「アドバンスインターフェイス」では、メーターにブルーリングを採用。これも引き継がれていますね。
新型グレイスの室内空間は?
グレイスと言えば、初代からコンパクトボデイでありながらも、アコードハイブリッドと同等のリアシートの足元スペースが自慢のひとつ。
また、シート全体にはハイクラス用のシートフレーム。背もたれは厚めに柔らかいウレタンを入れるなど、乗り心地にもかなり気を配っています。この辺りも、人気の秘密でしょう。
出典:ホンダWebサイト
写真で見ても上質なシート、また後部座席のゆったり感が伝わりますね。
新型グレイスのパワートレインは?
新型グレイスのエンジンまわりは、ハイブリッド、ガソリン車それぞれ次のようになっています。
新型グレイスのハイブリッドシステム
新型グレイスには、1.5L直噴 DOHC i-VTEC i-DCDと高出力モーターを内蔵した7速DCT、インテリジェントパワーユニットを組み合わせた、”SPORT HYBRID i-DCD”を搭載。
燃費を延ばし、パワフルな加速もOKです。このハイブリッドシステムは改良され、燃費性能が少し良くなりました。
出典:ホンダWebサイト
新型グレイスのガソリンモデル
新型グレイスのガソリン車には、1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンとCVTの組み合わせです。
スムーズな加速、燃費の良さはCVTならではですね。
新型グレイスの価格と燃費は?
では、新型グレイスの価格と燃費はどうでしょうか?
ここはホンダセンシングの採用で10数万円アップは覚悟と思っていましたが、数万円の微増にとどまっています。ほっとしますね。
<ハイブリッド >
FF | 新型グレイス | 先代グレイス |
価格 | 198万円~235万円 | 195万円~226万円 |
燃費 | 32.4km/ℓ~34.8km/ℓ | 34.4~31.4km/ℓ |
4WD | 新型グレイス | 先代グレイス |
価格 | 199万円~252万円 | 214万円~242万円 |
燃費 | 26.6~29.6km/ℓ | 29.4km/ℓ |
<ガソリン車>
FF | 新型グレイス | 先代グレイス |
価格 | 177万円 | 175万円 |
燃費 | 22km/ℓ | 21.8km/ℓ |
4WD | 新型グレイス | 先代グレイス |
価格 | 199万円 | 196万円 |
燃費 | 19.6km/ℓ | 19.4km/ℓ |
ライバルのトヨタカローラアクシオとの比較
最近はあまり販売されていない、5ナンバー4ドアでハイブリッド。
ライバルはカローラアクシオで、一騎打ちです。
カローラアクシオのハイブリッドはFFのみ。比較をしてみますね。
FF | 新型グレイス | カローラアクシオ |
価格 | 198万円 | 203万円 |
燃費 | 34.8km/ℓ | 33.8km/ℓ |
外寸 | 4.440/1.695/1.475 | 4.400/1.695/1.460 |
最低地上高 | 135 | 155 |
室内寸 | 2.040/1.430/1.230 | 1.945/1.430/1.200 |
総排気量 | 1.496L | 1.496L |
安全性能 | ホンダセンシング | トヨタセーフティセンスC |
価格や燃費は新型グレイスが未だ競り勝っていますね。
あと、外寸はほぼ同じにもかかわらず、室内は新型グレイスが10㎝長く、3㎝高い。アコードと同じ空間を再現している新型グレイスが優勢です。
また安全性能は、カローラアクシオは簡易タイプのトヨタセーフティセンスC。歩行者に対してや誤発進、標識の認識などの機能はなく、こちらも新型グレイスがリードです。
ライバルのトヨタカローラアクシオとのデザイン比較
最後にデザイン。こちらは好みがあるので何とも言い難いです。写真を覧ください。
<新型グレイス>
出典:ホンダWebサイト
<カローラアクシオ>
出典:トヨタWebサイト
トップからリアに流れるような曲線がステキなグレイス。後ろ姿もスポーティですね。
カローラアクシオはオーソドックスな箱型タイプ。私は現行車で比べてもアーバンな感じのグレイスが好きです。
出典:You Tube
さて、カローラアクシオですが、こちらもどうやら2017年度後半か、2018年度にマイナーチェンジが予定されています。
カローラアクシオが新型になると、デザイン変更の可能性もでてきます。
購入予定の方は、待てるならカローラアクシオが新型になって、グレイスと比較検討してくださいね。
新型グレイスの値引き交渉術は?
新型グレイスをちょっとでも安く買うにはどうしたら良いか?
例えばライバルモデルのトヨタカローラアクシオを引き合いに出す、これは王道ですね。
次に考えるのが愛車の引取り価格を吊り上げる方法。でもこれはしてはいけない交渉方法です。
なぜなら、ディーラーが付ける下取り価格は安いからです。これは私の実体験から言えること。
ちょっとでも下取り価格をあげたいと思う方は、私もお世話になったWEBの一括査定がカンタンで便利です。
私は3社にお願いした結果、各社が出した見積もり価格はなんと20万円も差があったんです。驚きでした。
そして、愛車はディーラーが出した下取り価格より10万円高い、50万円で売れました。すべてわたしが経験したことです!
新型グレイスをエステルームに!?
ここまで新型グレイスについて、いろいろとご紹介しました。上質で広い空間、あと落ち着く感じがしますね。シニア世代に人気なのはうなづけます。
そこで、さらに居心地のよい空間にするのにうってつけの、ホンダ純正アクセサリー「ナノイー」うるケア・ヴェールライトを発見!
弱酸性のナノイーでお肌や髪にうるおいと、辛い花粉の季節にも活躍します。
本体の価格は27,000円。普段がんばってるご褒美にいかがでしょうか!
出典:ホンダWebサイト
まとめ
新型グレイスの情報をお伝えしました。
初代グレイスは2か月で1万台を売る勢いとの報道がありました。
が、一転して今は販売不振で結構たいへんのようです。今回の新型グレイスの発売で挽回なるか!
グレイスの役割として生産が終わったインサイトの穴埋めがありますが、、、そのインサイトも復活かもしれません。
新型インサイト(ホンダ)復活でプリウス比較!フルモデルチェンジで燃費やPHV発売?
グレイスの燃費の良さ、低価格で室内の広さは魅力です。期待したいですね。