新型RX-9〔マツダ〕ロータリー復活?価格、発売時期とRX-7、RX-8との比較は?

マツダは世界で唯一ロータリーエンジン搭載モデルの量産メーカーで有名。その代表モデルのRX-7RX-8は生産終了し、次のロータリーエンジンスポーツカーRX-9の開発が正式決定したようです。東京モーターショー2017でお披露目した”VISION COUPE”がベースなのか?新型RX-9についての価格発売時期など最新情報画像とともにお伝えします。

マツダとロータリーエンジン

マツダは世界初の2ローター・ロータリーエンジン搭載車の量産に成功し、今でも製造・開発を行っている唯一のメーカーです。

軽量でコンパクトが特徴のロータリーエンジンは多くのメーカーが注目。

その最中にマツダは”生き残るために独自技術が必要!”との判断でどこよりも早く実用化を決定しました。

中でも、「バンケル・ロータリーエンジン」方式を採用しましたが、材質が原因で起こる異常摩耗(波状に摩耗する)の”チャターマーク”が開発を苦戦させることに。

技術者たちが苦難を幾度となく乗り越え、世界初のロータリーエンジン搭載モデル”コスモスポーツ”の生産販売を始めたのが1967年~になります。

この偉業は日本のメーカーの誇りですし、世界中が驚いたことでしょう。ステキなことですね。

ロータリーエンジンの特徴

ロータリーエンジンとは?

ほとんどのクルマに採用されている”レシプロエンジン”は上下運動。

一方のロータリーエンジンは回転運動、すなわちローターを回転させることで出力を生み出す構造になっています。

<ロータリーエンジンの部品>

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ロータリーエンジンはレシプロエンジンの部品”ピストン”を”ローター”に変えて燃焼サイクルを回します。写真の様に部品点数はとても少なくてシンプル。

マツダ以外のメーカーが手を出さないのは、よほどの技術が必要なんだと改めて思いますね。

ロータリーエンジンの魅力・長所と短所

では、マツダがリスクを負ってまで量産を決めたロータリーエンジン。その長所と短所をご紹介します。

ロータリーエンジンの長所

・燃焼効率が良い
・小排気量で高出力
・シンプルな構造で部品点数が少なく軽量、コンパクト
・静かでエンジンそのものに振動がない

これだけ見ると素晴らしい特徴ですね。にもかかわらず世界のメーカーが量産に踏み切れなかったのは何故なのか?

次の良くない点であらわれます。

ロータリーエンジンの短所

・燃費の悪さ(ガソリンがたくさん必要)
・メンテナンスが難しい
・維持費がかさむ
・排ガスに関する問題クリアが難しい

マツダは排ガス規制への対応、オイルショックと数多い課題をなんとかクリアしていきました。そして燃費を40%改善したにもかかわらず、負のイメージから脱却できず。

ついにレシプロエンジンをメインとする体制になったようです。志が高いだけに残念ですよね。

ロータリーエンジンモデルRX-7とRX-8

ロータリーエンジン搭載RX-7はクーペスタイルのスポーツカー。カッコよくて斬新なデザインのモデルとして当時は人気を博していました。

しかしながら排ガス規制強化のなか2002年に生産終了。

<RX-7>

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出典:マツダWebサイト

またRX-8は2003年からのモデルで、RX-7よりも高級なスポーツカーとしてデビュー。

4人乗りでボディサイズはRX-7よりひと回り大きく、観音開きのドアは特徴的でした。

しかしながら、RX-8も排ガス規制強化の対応が上手くいかず、さらには販売低迷も重なり2012年に生産終了。

これで、すべてのロータリーエンジンモデルが世の中から無くなることに。

Mazda RX-VISIONは東京モーターショー2015で発表

Mazda RX-VISIONと魂動(こどう)デザインは?

2012年、ロータリーエンジンモデルが姿を消してから3年。2015年開催の東京モーターショーで「ロータリースポーツコンセプト」が発表されました。

「いつかは実現したい夢」と銘打って魂動(こどう)デザインがお披露目です。

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出典:マツダWebサイト

洗練されたデザインはマツダ独特のモノですね。ヨーロッパの高級外国車のような美しいFRスポーツです。

長いノーズと2ドア風のボデイラインから、ロータリーエンジンを積む新型RX-7のベースモデルでは?とも言われていますが正式発表はありません。

きっと新型RX-9にもつながっていくデザインイメージだと思います。

Mazda RX-VISIONのスペックは?

公式に発表されているMazda RX-VISIONのスペックは次の通りです。

・乗車定員:2名
・全長×全幅×全高 4,389mm×1,925mm×1,160mm
・ホイールベース:2,700mm
・エンジン:SKYACTIV-R
・駆動方式:FR
・タイヤ前:245/40R20 / 後:285/35R20

エンジンにはっきりと”SKYACTIV-R”と書かれています。”R”はロータリーエンジンのこと。因みに”X”は未来という意味がこもっていて”RX”というモデルネームになっています。

未来のロータリーエンジンは夢で終わらないようにしてほしいですよね。

Mazda VISION COUPEは東京モーターショー2017年で発表

次に今年のモーターショー2017で発表されたのが”Mazda VISION COUPE”。

実際に見てきましたが人だかりが何重にもあって、ひと際注目を集めていました。image

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Mazda RX-VISIONのデザインを踏襲しているのもよくわかりますね。低めのノーズはロータリーエンジン採用を思わせる感じです。

Mazda RX-VISIONに比べてボデイサイズはひと回り以上大きく感じました。4ドアでの対応も可能かと。

もう1つの注目はサイドミラーがないことです。

小型というかスティックみたいな形状のカメラが取りつけられていて、車内モニターで周囲を確認する仕組みを採用。バックモニターで後ろの視界を見るのと同じ考え方ですね。

死角をカバーできるでしょうから、安全性も高まっていい感じです。

新型RX-9の展開について

マツダはMazda VISION COUPE、Mazda RX-VISIONとロータリーエンジン搭載のコンセプトモデルを相次いてお披露目。

マツダによると、Mazda VISION COUPEがRX-9 に発展するというよりかは、これから発売される多くのモデルのベースになる位置づけのようです。

とはいってもロータリーエンジンモデルを待ちわびるファンからすると、期待が高まる発表ですよね。

各メーカースポーツタイプに力を入れていますから早く実物を見たいものです。

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新型RX-9のプラットフォームは?

マツダのスカイアクティブテクノロジーを活かした専用プラットフォームの採用が見込まれます。

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出典:マツダWebサイト

高剛性と軽量化を同時に可能とし(従来比8%の軽量化、30%剛性アップ)、衝突安全評価(US-NCAP、Euro-NCAP、IIHS、JNCAP 等)の最高レベル達成。

信頼度の高い構造になっていますね。

新型RX-9のパワートレインは?

新型RX-9のエンジンと燃費は?

もちろんロータリーエンジンのSKYACTIVーRでしょうね(^・^)

RX-8は排気量1.3L、値にはガソリンモデルで9.0km/ℓでした。

新型RX-9は1.6Lの予想で2ローター・ヴァンケル型エンジンで、シングル・ターボチャーとの組み合わせと言われています。

また、燃費はボデイの軽量化のより予想は13.0km/ℓとします。

スポーツカーに燃費性能を求めるのはどうなのか?かもしれませんが、少し気になるところですね。

新型RX-9のトランスミッションは?

スポーツカーらしく、7速MTだと言われています。RX-8の流れを汲むとATも発売はあるでしょう。

新型RX-9の発売時期は?

新型RX-9の発売は、マツダ創業100周年にあたるオリンピックイヤーの2020年では?と言われています。

が、わたしは一歩手前の2019年後半に発売と予想します。多くのメーカーが記念すべきオリンピックイヤーをターゲットにする可能性があります。

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RX-9はモデル完成度はそこそこあるのかな?と思いますし、ロータリーエンジンモデルを再販することでマツダの技術力をふたたび世界にアピールするチャンスです。少しでも早めの方がうれしいですしね。

新型RX-9の価格は?

新型RX-9の価格設定は悩ましいところですね。

ロータリーエンジンの製造開発はマツダが一手に引き受けているワケですから、量産といっても台数はしれています。されはストレートにコスト反映されますから高価なものになります。

予想は800万円~1000万円。庶民には手が届かず眺めるのが関の山ですね。

新型RX-9をお得に購入する方法は?

新型RX-9に限らず、新車購入の時の値引き交渉術をお伝えします。

愛車の下取り価格と新車購入は別交渉は必須です!

それはディーラーが付ける下取り価格が安いからです。これは私の実体験から言えることです。

ちょっとでも下取り価格をあげたいと思う方は、WEBの一括査定がカンタン!

1回の申し込みで数社から見積もりが取れますから効率的。私は3社にお願いしそのスピーディな対応にもびっくりしました。

そして、でてきた見積もりの価格差は20万円もあったんです。驚きでした。

そしてディーラーの提示した下取り価格より10万円も高い、50万円で愛車を売ることができました。すべてわたしが経験したことです!

RX-8の中古車情報は?

RX-8は2003年~2012年の生産ですから比較的新しい中古車が流通しています。

選ぶときのポイントは、①年式 ②オーナー数 ③走行距離 ④修復歴は抑えておきたいですね。

修復歴はクルマの骨格にまつわる修復をした場合のみカウントです。ぶつけて板金をしたとか塗り直しは数に入りませんのでご注意くださいね

特にロータリーエンジンの走行距離には注意です。10万キロあたりでオーバーホールが必要ですから時間と費用がかかりますね。

また、WEBなどで情報チェンク後は実物の確認は欠かさずしてください。その際、中古車でも試乗可能な場合はありますから聞いてみましょう。

数字や見た目だけでは計り知れないものが乗ってみるとありますよね。試乗NGなら、エンジンをかけるだけでも試させてもらえればいいですね。

よいご縁がありますように!

RX-8の評判は?

中古車を買うにあたって、オーナーさんの意見はとても参考になります。次はネットで各社が出している評価を私がまとめたものです。ご参考まで。

総合評価:4.1
外観のデザイン:4.6
走行性能:4.6
価格:3.7
乗り心地・広さ:4.1
内装・インテリア:4.3
燃費・経済性:2.6
装備:4.1
満足度4.5

総合評価が4以上ありますから素晴らしいと思います。またデザインや走行性能が4.6、トータルの満足度が4.5とこれも立派な評価ですね。

ただし、燃費や経済性が2.6と相当悪いです。これはロータリーエンジンの負の部分だと。

マツダだけが造っていますのでいろんな面で歪がありそうです。ロータリーエンジンのオーバーホールは10万キロ前後で。これにも費用がかかりますから走行距離には気を付けてください。

価格相場は平均が71万円。価格のボリュームゾーンは40~150万円です。価格設定はかなり安めですが、ロータリーエンジンが絡んでいるかのでしょう。

新型RX-9のまとめ

マツダ新型RX-9の情報をお伝えしました。とにかくマツダのモデルはデザインはスマートで斬新ですからとても気になりますね。

ロータリーエンジン車には乗ったことがないのでチャレンジしてみたいです。

また、Mazda VISION COUPEからサイドミラーがカメラに取って代わるのが近い将来やってきそうと。

実物を見て思ったのは全体のデザインバランスはどうなのか?今のサイドミラーに慣れているから少しの違和感があるのは仕方ないですね。カメラで確認する時代がやってきたらきっとなれるでしょう。

いずれにしても新型RX-9、またマツダのニューモデルは注目です!楽しみですね。

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