スズキ新型カプチーノ復活?アルトワークス、コペン、S660との徹底比較!

スズキカプチーノは2人乗りの小型オープンスポーツカーとして1998年まで販売されていたクルマ。今回、アルトワークスをベースに20年ぶりの復活となるのか?小型ながらも本格的なスポーツカーの新型カプチーノの発売予定日など、ダイハツコペン、ホンダS660と比較しながら、今入っている情報をお伝えしましょう。

スズキのカプチーノとは?

スズキのカプチーノはコーヒーの”カプチーノ”が語源。「小さなカップに入った少しクセのあるオシャレな飲み物」というカプチーノのイメージのまま、小さなクルマながらオープンカーというちょっと変わった乗り物・・となったようです。

デザインは、初期のころの日産フェアレディZのような典型的なスポーツカースタイル。

ロングノーズ・ショートデッキがカッコいいですね。

カプチーノは1991年~7年間で2万6千台ほどを販売。バブルがはじけてしまい”趣味のクルマ”へのニーズが大幅に低くなり、惜しまれながらも販売を終了しました。

新型カプチーノの特徴や最新情報について

それでは20年ぶりの復活しそうな新型カプチーノを紹介しましょう。

新型カプチーノにはスズキのアルトワークスの技術が投入され造られる予定です。

新型カプチーノのお話しの前に、ベースとなるアルトワークスに少し触れておきます。

≪アルトワークスとは?≫

アルトワークスとは、軽自動車アルトのスポーツモデル。

初代は軽自動車ながらも、エンジンはDOHC3気筒4バルブインタークーラーターボエンジンを搭載し、64馬力を出す強者でした。また車体は走りのためにも軽量化に努め700㎏割り。ライバル車は軒並み800㎏を超す中、スポーツカーでこの軽量化はかなりのもの。

そして全日本ラリー選手権Aクラスなどでのチャンピオンマシンということは、この辺りの通では良く知られていることですね。

数々のモデルチェンジを経て、最後のフルモデルチェンジは1998年。惜しまれながらもトータル13年間でいったん販売終了。

その後、2015年12月12月24日にファンにとってはクリスマスプレゼントと言わんばかりに、新型アルトワークスが復活!スズキの代表的な軽スポーツカーとして販売中です。

<アルトワークス>

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出典:スズキWebサイト

新型カプチーノのプラットフォーム

新型カプチーノが採用したのは、新型プラットフォームの”HEARTECT”(ハーテクト)。主な構造、部品配置などを全面的に新しくし、基本性能と軽量化を同時に実現しました。

ボディや足廻りまでスポーティに走るための調整を施しています。アルトワークスの軽量化技術をそのまま継承ですね。

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出典:スズキWebサイト

さらには、軽量衝撃吸収ボデイTECTで軽量化を後押ししています。これで走行、安全性を高いレベルで安定させています。

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出典:スズキWebサイト

このように、スポーツカーとしての走り重視の姿勢がカプチーノにも伝承される予定です。

トランスミッション

トランスミッションも、アルトワークスが採用している、5速マニュアルトランスミッション(5MT)と5AGS(Auto Gear Shift)を用意する予定。

次の写真は5MTのイメージです。さすがスポーツカーですからマニュアルは必須ですね。

私の友人は女性ながらに、今でもマニュアルのスポーツカーに乗っています。彼女曰く、シフト操作した時のクルマの反応とか軽いショックとがたまらないと。操る喜びと楽しみがマニュアルにはあるそうですが、皆さんはどうですか?私はこの辺りは苦手なので、クルマにお任せしたいところです。

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出典:スズキWebサイト

次に、シフトチェンジを最適なタイミングでしてくれる”オートギアシフト”の5AGS。マニュアルとオートマの良いところをミックスさせたシステムです。

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出典:スズキWebサイト

モードは”ドライブ”と”マニュアル”があるので、マニュアルで思いどうりのシフトを選んで運転がしたい人にも対応しています。

マニュアルを選べばスポーティな走りを実感できるでしょう。このあたり、カプチーノを選ぶユーザーの心をつかんでますよね。

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出典:スズキWebサイト

エンジン

新型カプチーノには直列3気筒DOHCターボエンジンの搭載が見込まれています。

・直列3気筒DOHCターボエンジン
・最高出力:64ps
・最大トルク:3,200rpm
・駆動式:4WD

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出典:スズキWebサイト(イメージ図)

アルトワークスに施している専用チューニングについては、カプチーノはどうでしょうか?ここまでするとユーザーにとってもワクワク感が盛り上がりますね。

燃費

では、新型カプチーノの燃費はどうなるのか。

おそらく、アルトワークスとほぼ同じトランスミッションやエンジンなどを採用しますので、同程度と考えます。

また、アイドリングストップシステムも燃費性能アップに貢献し、予想はJC08燃費で22.0km/lになるでしょう。

安全性能は?

新型カプチーノの安全性能ですが、アルトワークスが採用している”衝突被害軽減ブレーキ”や”誤発進抑制機能”だけでは物足りないと思われます。

いま時ならスペーシアに採用している次の機能は持ち合わせたいですね。

出典:You Tube

デュアルカメラブレーキサポート

衝突被害軽減のため、2種類のカメラを使うことでヒトやクルマを検知し、万が一の時にブレーキ操作を支援。

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出典:スズキWebサイト

誤発進抑制機能

約10km/h以下で走っているときに、前にある障害物(壁やクルマ)を検知し、アクセルを強く踏むと動きを制御するとともに、ブザー音とメーター内表示で警告。

うっかり操作ミスをこれで未然に防げるといいですね。

車線逸脱警報機能

車線の区間線を検知して、はみ出しそうだと判断すると、警告音とメーター内表示でお知らせ。ドライバーに事前にお知らせすることで注意喚起しています。

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出典:スズキWebサイト

ふらつき警報機能

車線逸脱警報機能と似ているところがありますが、区間線を検知し自分の走行パターンを車が覚えていて、走行中ふらついていると判断したら警告音と、メーター内表示で危険をドライバーに伝えます。

先行車発進お知らせ機能

前のクルマが発進して4m以上離れても、自車が発進しないときには警告音とメーター内表示でお知らせし、発進を促します。

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出典:スズキWebサイト

これらの安全性能は、現行のスペーシがはメーカーオプションなので標準装備ではなく、今回カプチーノが標準搭載すればちょっと面白いでしょうね。

新型カプチーノのデザイン

歴代のカプチーノの特徴である、オープンカー、2シーターはゆるぎないところでしょう。これを外すとカプチーノらしさがなくなるし、アルトワークスとのすみ分けでもあります。

カプチーノはかなりデザイン性に優れたクルマで、元アウディのデザイナー 和田智氏が担当したと言われています。今回も和田氏が担当しているようですね。

ライバルのコペンやS660とは違う趣きで、ロングノーズが特徴です。

”軽のユーノス・ロードスター”と言われたことがあるカプチーノですから、きっと待ち焦がれているファンの期待を裏切らないと思います。

価格と販売時期の予想

ベースとなるアルトワークスが151万円~で、カプチーノ初代は157万円(MT)、171万円(AT)だったようです。

ライバル車のダイハツコペンが185万円~、ホンダS660は198万円~と、少々高めの設定ですね。

新型カプチーノのターゲットは若い人にも、、となった場合、手が届く価格帯を設定することでライバル車との違いを出すと考えた場合、180万円~と想定します。

また、発売時期は2017年度を目標にしていたようですが、この秋10月に行う東京モーターショウでのお披露目の後、前回と同じクリスマスイブの12月24日から発売開始、、というような往年のファンの心を揺さぶる日程にする可能性もありますね。ワクワクドキドキでしょう。

ダイハツコペンやホンダ S660とのライバル対決(比較)

現在発売されている同類のクルマは、ダイハツのコペン、ホンダS660。あきらかに市場は狭いですが、カプチーノを含め、技術を結集したフラッグシップ的な位置づけのクルマだと思います。スペックの違いは次のようになります。

新型カプチーノ コペン S660
価格 180万円~ 185万円~ 198万円~
乗員 2人 2人 2人
重量 700㎏ 870㎏ 850㎏
燃費 21.0km/ℓ 25.2km/ℓ 24.2 km/l
排気量 658cc 658cc 658cc
最大出力 64ps 64ps 64ps
駆動方式 4WD MR FF
トランスミッション 5MT/5AGS 5MT/CVT 6MT/CVT

**エンジン比較**

・新型カプチーノ:水冷直列3気筒DOHCターボエンジン
・コペン:水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置
・S660:水冷直列3気筒横置

<初代カプチーノ>

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出典:Wikipedeia

<ダイハツ コペン>

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出典:ダイハツWebサイト

<ホンダ S660>

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出典:ホンダWebサイト

**開閉式の屋根**

・新型カプチーノ:手動式ソフトトップ・・・フルオープン
・コペン:電動式ハードトップ・・オープン時はトランクは狭くなります
・S660:タルガトップ・・天井部分のみ開く

新型カプチーノのフルオープンデザインは魅力的ですが、コペンの電動式で開く天井は便利で高級感もあり気になります。ただトランクのスペースを持てないのは痛いですね。

S660は天井の空き具合がちょっと中途半端な気がします。

新型カプチーノの最終デザインを見ないと何とも言えませんが、今の情報だけでいくと私のなかのデザイン1番はコペンです。

以上が3タイプの比較になります。

新型カプチーノは他の2つに比べて、150㎏以上も軽い、天井がフルオープンでトランクも利用可能、駆動式はアルトワークスのFFをベースに他のクルマとの差別化。ならば駆動式は4WDで攻めたいですね。

新型カプチーノに似合あうサングラスは?

これからのシーズン、オープンカーのカプチーノでのドライブは風を切る感覚が気持ちいでしょうね!

ただ、紫外線には気をつけたいですね。そこでカワイイサングラスを見つけたのでご紹介。

「花柄プリント」といえばリバティですが、それをフレームにラミネートしたのがこのサングラス。ラフォン(Lafont)というブランドでちょっとお高くて3万円ほどします。でもとても素敵でカプチーノにお似合いですね。

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新型カプチーノのまとめ

久々の復活が予想される新型カプチーノの情報はいかがでしたでしょうか。

2シーターのオープンカーと聞くだけで、ワクワクする方もいらっしゃるでしょう。でも一方で値段が高くてなかなか手が出せないと思いがちです。

そんな辺りを新型カプチーノは高いと思わせない価格帯でぐっと攻めてきそうです。復活が120%確定ではないようですが、ぜひ販売してほしいものです。期待しましょう。

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