新型ティアナ〔日産〕フルモデルチェンジで自動運転?アイサイト比較と最新情報

ティアナプレミアムセダンとして日産が2003年から販売しているグローバル戦略モデル。3代目は2014年より発売しており、そろそろフルモデルチェンジされるという噂が流れています。日産いち押しの自動運転プロパイロット搭載は?燃費性能や新デザインVモーションは採用されるのか?など、新型ティアナのフルモデルチェンジ情報をお伝えしましょう。

日産ティアナとは?

日産ティアナは、2003年より「クルマにモダンリビングの考え方を」をコンセプトに、モダンなインテリアを重視したプレミアムセダンとしてデビュー。

2008年、2代目は”OMOTENASHI”をキーワードで打ち出し、現行3代目は”モダンリビング”と”OMOTENASHI”をミックスさせた上に、”走る快適性”をプラスαして2014年2月より販売開始。全幅1830mmは結構な大きさですが、高級セダンらしい優雅な外観が特徴でもあります。

”ティアナ”のネーミング由来は、ネイティブアメリカンの言葉で、”夜明け”からきているそうです。新しい世界をティアナで提案したいということでしょうね。ステキな名前です。

日産ティアナの口コミ、評判は?

それでは、優雅なプレミアムセダンのティアナについて口コミはどんな感じでしょうか?ご紹介しましょう。

日産ティアナの良い点

・足まわりがやわらかくて普通によい
・上質な乗り心地で快適
・大型車の割には使い勝手がよい
・スポーティさを兼ね備えている
・プレミアムセダンに相応しいラグジュアリーなインテリアに満足
・電動でシートが動くのは便利
・シートのクッション性が良く座り心地がよい
・シートがゆったりしていて乗り心地はちょうど良い
・うしろの座席は足元も広くて窮屈感は全くない しっかり守られている感がある
・助手席に備わる便利なオットマンがティアナを選んだ理由のひとつ
・コーナリングはステアリング操作に忠実で安心感がある
・家族を乗せるのに使い勝手の良い4ドアセダン
・エクステリアのデザインが凝っており、かなり立派
・フーガに迫るほどの高級感があり、快適なセダンである

車内の広さ、特に後部座席はゆったりしているようです。長距離を乗る場合は、ラクに移動できますね。また、コンセプト”モダンリビング”や”OMOTENASHI”にぴったりくる、居住性の良さは高評価です。

日産ティアナの良くない点

・前から見るとカッコいいけど、後ろのデザインがいまいち
・ボディが大きいので標準装備でカメラをつけてほしい
・マークXクラスの車だと思っていたが、ばかでかいのでびっくりした
・FFセダンは無駄に広いのでかえって落ち着かない
・ボディが大きすぎて狭い日本には合わないクルマだと思う
・ハンドルが重い
・トランクが狭くて荷物を載せるときに不便を感じるときがある
・段差などを乗り越えた時にフワフワする感じが若干大きい気がする
・高級セダンの割に、安全装備が薄く不満
・存在感が乏しいデザイン
・ドアを閉めるときの手がかりの位置が悪いためか、ドアが重いので閉めにくく感じる
・CVTミッションなので、燃費は予想より良いと思っていたが期待ほどではなかった

車内空間の広さに高評価があるなか、反面ボディサイズが比例して大きいため、日本では取り回しの面などで不便さを感じているようです。

新型ティアナについて

それでは新型ティアナについて、ひとつづつご紹介しましょう。

出典:日産Webサイト

新型ティアナのプラットフォームは?

新型ティアナのプラットフォームはルノーとの共同開発、Dセグメント用のCMF(コモン・モジュール・ファミリー)を採用予定。

CMF(コモン・モジュール・ファミリー)とは、コックピット、エンジン、フロントアンダーボディ、リアアンダーボディに電子アーキテクチャーを含めた5つのモジュールで構成。各セグメントごとに設計していたモジュールを共通モジュールにすることで、大型セダン~コンパクトカー、SUVまですべてに展開が可能に。

<共通モジュールの利点>
1 開発費の削減
2 部品の数を少なく
3 製造コスト削減
4 工期の短縮

これらで開発費用を抑えることができると、プラットフォーム以外に費用を充てることができるワケですね。例えば、”自動運転”や”EV車”へ費用投資ができますから。

すでにCMFを採用したクルマは、日産ではエクストレイル、ティーダ。これからの新型モデルは、順次このCMFを採用して日産はコスト削減を進めていきます。

新型ティアナのパワートレインやエンジンは?

新型ティアナのパワートレインについての情報は聞こえてきていません。

エンジンの種類は、直列4気筒DOHCで変わらずのようです。

<現行ティアナ>
排気量:2,488cc
外寸:4880×1830×1470(mm」)
最高出力:173PS(127kW)/6,000rpm
最大トルク:23.9kgf・m(234N・m)/4,000rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:CVT

新型ティアナの燃費は?マークXとの比較

現行ティアナは燃費14.4km/ℓ。実質燃費は控えめにみて7割で換算しても10.0km/ℓほどと決して良い数字ではありません。

ライバルであるトヨタのマークXは、同じように燃費は延びず2.5Lと同じ排気量で11.8km/ℓ。

プレミアムセダンでガソリンモデルであれば、この燃費を受け入れて購入するのかもしれませんが、時勢柄ハイブリッドの投入が視野に入るでしょう。

新型ティアナはハイブリッド採用か?

あまりに燃費が良くないので、ハイブリッドを搭載を検討するならば、比較モデルは全モデルハイブリッドであるトヨタのカムリ。

カムリの燃費は28.4~33.4km/ℓとさすがハイブリッド搭載は良くなりますね。

仮に新型ティアナにハイブリッドを搭載したとして、目標燃費は30.0km/ℓ越えとし期待を込めて予測したいと思います。

新型ティアナのデザインはVモーショングリルか?

日産のデザインコンセプト”Vモーショングリル”の採用は間違いないでしょう。写真のV字に光っている部分が”Vモーショングリル”のデザインです。

image

出典:日産Webサイト

日産は2017年デトロイト・モーターショーにてVモーショングリルを発表。

一したデザインを持つことで、遠めでも日産のクルマだと認識できる点などで効果を持たせてます。

確かに街中でずっと先から走ってくるクルマを見て、このVモーションが見えると”日産のクルマだな”と思いますから宣伝効果はありますね。

ただ、どのクルマも同じような顔立ちになるのは面白くありません。フロントボディそのもののデザインなどで、モデル独特の特徴をだしていってほしいものです。

新型ティアナに自動運手のプロパイロット搭載か?

新型ティアナの最大の目玉になりそうな機能、自動運転の”プロパイロット”搭載が計画されているようです。現行車であればセレナ、エクストレイルに対応していますね。

自動運転には定義があり、レベル1~4まで定めています。完全な自動運転はレベル4で、日産の”プロパイロットはまだ”レベル2”の段階。

**自動運転の定義**

・レベル1:加速、操舵、制動のどれか1つをシステムが実施 例)自動ブレーキ
・レベル2:加速、操舵、制動のうち、複数をシステムが実施 例)プロパイロット
※ただし、ドライバーは常に運転状況を監視操作する
・レベル3:加速、操舵、制動のすべてをシステムが自動的に行うが、システムがドライバーに対応を求めるときには関与する
・レベル4:完全自動運転 加速、操舵、制動のすべてをシステムが自動的に行い、ドライバーは一切運転に関与しない

プロパイロットは、被害軽減のための自動ブレーキ(レベル1)のような”緊急対応”での動きではありません。

前のクルマに付いていくためのクルーズコントロール的な機能と、さらにハンドルさばき(ステアリング)の制御(操舵)の2つをシステムが自動で行うものなんです。

**自動運転のプロパイロットとは?**

【使用条件】高速道路、自動車専用道路にて
【内容】写真の①②を同一車線にて次のように行う
①車間距離のキープ:前を走るクルマを認識し、アクセルとブレーキを自動コントロールし車間距離キープをアシスト
②車線中央をキープ:白線を認識し車線の真ん中を走るよう、ハンドルさばきを自動コントロール 直線、カーブともにサポート

image

出典:日産Webサイト

実際にプロパイロットを体験した人の話しでは、”ドライバーも”クルマに乗せてもらっている!?”感じがして、自分が運転している感覚は薄いようです。

また、高速道路でのストレス、疲労感は軽減されるとの声が聞かれます。ドライバーは知らず知らずに気を使ってますからありがたいことですね。

出典:You Tube

**プロパイロットの留意点**

プロパイロット搭載車を運転する場合、ハンドルに手を添えておくことは必須でこれを怠るとクルマから警告されます。

また、車線を認識してハンドルはカーブに沿って自動で切ってくれますから、慣れないうちはびっくりするかも。

さらに、プロパイロットは同一車線上での機能。車線変更がしたいならウインカーを出せばプロパイロットが切れて、ドライバーの意のままに運転再開となります。

まだレベル2の段階では、自動運転のハシリのようなもの。自分が運転手である認識を絶対に忘れないようにしなくてはいけませんね。

**プロパイロットとアイサイトなどの違い**

ここで疑問を持たれる方がいらっしゃるのでは?と思います。

アイサイトにもクルーズコントロール(車間距離キープ機能)とアクティブレーンキープ(車線中央キープ機能)の機能があるのに、自動運転のレベルは1。ほかのメーカーのホンダセンシングやトヨタセーフティセンスもしかりです。

では、プロパイロットだけがなぜ”レベル2”なのか?それは、日産のプロパイロットはアクセル、ブレーキ、ハンドルさばきを車速域0~100km/hに対応だからです

一方のアイサイトのアクティブレーンキープ(車線中央キープ機能)は、60km/h以上または車種によって65km/h以上での対応で、車速域に限りがあることで”レベル1”となっています。

なるほどですね。完全自動になるための段階として、低速についても対応を求められているワケです。

出典:You Tube

**新型ティアナにプロパイロット2.0を搭載?**

新型ティアナにはプロパイロットのバーションアップされたものが搭載されるようです。これは2017年末ごろ発売予定の新型リーフにも搭載がうわさされています。

現行のプロパイロットとの違いは、同一車線上のみで機能するだけではなく車線変更が可能になるというもの

ただし、これは追い越し車線を走る高速車をしっかり認識し、うまいタイミングで車線変更できるのか?がポイントになりますね。一歩間違えれば大事故ですから、しっかり研究開発していただきたいです。

新型ティアナのインテリアは?

新型ティアナの内装、外装は口コミにあるように好評です。200万円台で買えるクルマの割には高級感があり顧客満足度は高くなっています。

よってこの辺りは新型ティアナにも引き継がれるはずです。

<現行ティアナの内装>

image

image

出典:日産Webサイト

特に、ハンドルなどに本革を採用し、ラグジュアリーさが増しています。
運転席と助手席のシートの左右の盛り上がりは、長時間でも座り心地が保たれるホールド感満載の形状です。随所に上質さを出している辺り、ポイントは高いですね。

新型ティアナの価格と発売日は?

新型ティアナの価格は、プロパイロットが搭載なら現行車プラスαはいたし方ないかと。

現行エクストレイルにプロパイロットをオプションでつけると14万円ほど。

ただし純粋なプロパイロット機能だけの値段でないので、プロパイロットだけの価格がわかりません。感覚的には10万円プラスはくだらないかと。

よって予想価格は、現行モデル265万円~351万円から、新型ティアナは270万円台から260万円までになると思います。

次に発売日は、2018年春ごろ大方の見込みは東京モーターショーでお披露目、春からの発売というところでしょう。

日産は新型リーフ発売日を年末需要に当ててくると予測しますので、ティアナはずらして少し先の販売スタートになるでしょう。

出典:You Tube

ティアナの中古車情報

ティアナに一度乗ってみたかった方、さほど距離は走らないので燃費はあまり気にならない方は、中古車を一度検討するのも良いかも。

とあるサイトに掲載の口コミからみると、満点5点に対して2014年モデルは3.7点、2008年モデルは4.1点、2003年モデルが3.8点と、おおむねいい感じです。

販売価格は、年式やオーナーの数、修理歴、走行距離によって幅がでますが、とある扱い店ではこんな価格で販売されていました。
2014年モデル:124万円~324万円
2008年モデル:20万円~235万円
2003年モデル:25万円~96万円

また、2003年式、修理歴なし、走行距離2.1万キロでなんと29.9万円、2008年式、修理歴なし、走行距離1.7万キロで69.9万円の販売価格が付いているのを見つけました。

しっかり探すとよい中古車に出会えるかもしれませんね。ご参考まで。

参考:私が実際に中古車査定した実体験

〔車買取〕査定を少しでも高くするには?クルマを買うときのお得情報と無料サイトの利用方法

新型ティアナのまとめ

新型ティアナの最新情報をお伝えしました。

なんといっても自動運転機能のプロパイロットは興味深いものがありますね。完全な自動運転となると、運転好きの私にとっては無用の長物になりそうですが、適宜切り替えができるなど工夫次第で使えると思っています。

また、年配の方が免許返納で一気に活動範囲が狭まり、元気がなくなったという悲しい事実もあります。年齢や好みに応じて上手に自動運転を活用していく時代が来ればいいなと感じています。

シェアする

フォローする