トヨタブランドの最上級モデル”クラウン”が5年ぶりに2018年夏にフルモデルチェンジすることが確定しました。新型クラウンは15代目となり息の長いモデル。新開発のエンジンや、プラットフォームを一新する新型クラウンについて、燃費や価格、フーガとの比較も交えて最新情報をお伝えしましょう。
目次
クラウンとは
トヨタのフラッグシップセダンで高級モデルの”クラウン”。
マジェスタが2018年4月27日で販売を終了し、公式サイトもクローズしています。
なので今やクラウンと言えば”アスリート”と”ロイヤル”の2ラインナップとなります。
2017年3月末まで生産していたセダン、コンフォートもすでに終了していますから、寂しい感じがしますね。
**アスリート**
出典:トヨタWebサイト
**ロイヤル**
出典:トヨタWebサイト
アスリート、ロイヤルの写真から、それぞれの特徴が見て取れますね。
アスリートのフロントグリルは形に特徴がありオシャレでシャープ。
ロイヤルは王道って感じでスマート。一番落ち着きがあるように思います。
それぞれ独特の風格があるし好みもわかれるでしょうね。
私はクラウンと言えば、ロイヤルのようなしっとりとしてて、落ち着きがあるタイプが安心できて好きです。
妙に頑張りすぎてないデザインがしっくりきます。
クラウンとレクサスはどっち?
さて、クラウンの歴史は長く初代は1955年から発売。
実に60年以上という長い間、根強く販売し続けているトヨタの最高級モデルです。
トヨタのいちブランドから独立したレクサスが誕生してからは、クラウンの高級車の地位はすっかり薄まった感じがするのは、残念ですが気のせいではないと思います。
事実、街中で走っている高級車はレクサスがよく見かけられ、クラウンが走っている!と思ったら社用車だったりしますから。
クラウンびいきのお客さんがいる限りトヨタの威信をかけてクラウンを進化させ、売り続ける姿勢を整えてきました。
そして、2018年夏に15代目の発売が決定です。
出典:You Tube
個人的にはいつかはクラウンではなく、いつかはレクサスです(笑)
クラウンはトヨタも気づいているように、ちょっとおじさんっぽいですし、なんといってもレクサスの高級感は憧れます!
クラウン(アスリート、ロイヤル)の評判
クラウンの評判です。アスリート、ロイヤルの口コミをご紹介しましょう。
さすが高級車なので良いところが目白押しです。
出典:You Tube
反面、お値段が高いぶん期待感が大きく、それに見合うものがないと評価もバッサリ。
辛口のコメントが結構ありますが、なかでも燃費が悪いのは車体が重いので仕方ないかなと思います。
クラウン(アスリート、ロイヤル)の良い評判
・足回りは硬めならら乗り心地はよい
・後部座席が広くうしろにもアームレストがあるのはラクでよい
・どんな速度でも静かな走り
・8速ATがスムーズで走りがなめらか
・コーナー時の踏ん張りが以前より良くなった
・2.5リットル・四気筒でも加速感は良い(ハイブリッド)
クラウン(アスリート、ロイヤル)の悪い評判
・後部座席がリクライニング機能が付いていないのは残念
・内装は500万円クラスの割には高級感がいまひとつ
・オーディオの音には期待はずれ
・足踏み式のパーキングブレーキはそぐわない
・燃費が良くない
新型クラウンは1モデルに統一か?
フルモデルチェンジするのはその節マジェスタも含めて3モデル全部と言われてました。
ただマジェスタだけ時期がずれるとの予想でしたが、、、
新しい情報によるとモデルが1つに統合されるとか。
”クラウン”として発売し、グレードによってそれぞれの後継モデルを販売。
意外な展開になりそうですね。
記憶をたどると、東京モーターショー2017年でコンセプトモデル”CROWN Concept”(クラウン コンセプト)を先行お披露目。
私も近くで見たかったかけど人だかりがすごくて前に行けなかった(涙)ほど注目度が高い発表でした。
https://twitter.com/TOYOTA_PR/status/959260311348850689
トヨタはクラウンの購入層を若くしたいという思いからスポーツタイプの”アスリート”を販売。
今回のモデルチェンジでもその方針は変わっておらず、スポーティでシャープな感じを前面に出すようです。
〔東京モーターショー2017〕注目展示車ランキング!見どころと初参加の感想は?
新型クラウンのエンジンについて
新型クラウンは、新開発のエンジンが採用される予定でこの辺りは未だ発表がありません。
エンジン能力を最大に出すために、基本骨格を精査して構造・構成を新しくしたエンジン、これを”ダイナミックフォースエンジン”と名付けています。
今回のクラウンにはこの”ダイナミックフォースエンジン”が採用されるでしょう。
これは新型カムリより搭載が始まり、世界一と言われる熱効率と高出力を同時に実現している優れモノです。
出典:トヨタWebサイト
出典:You Tube
新型クラウンになるであろう”世の中を変えるためにつくったクルマ”の鍛え上げた素晴らしい走りはいかがですか?
カッコよくて素晴らしいですね!
新型クラウンのエンジン スペックは?
ガソリン車、ハイブリッド車ともに新開発ダイナミックフォースエンジンの採用です。
熱効率が高いのが特徴で、最大熱効率はガソリン用は40%、ハイブリッド用では41%を達成。
3.5Lの販売がうわさされてますね~
**2.0Lガソリン用エンジン**
最高出力:235ps/6000rpm
最大トルク:35.5kgm/4500rpm
** 2.5Lハイブリッド用エンジン**
最高出力:178ps/6000rpm
最大トルク:22.4kgm/4800rpm
** 3.5Lハイブリッド用エンジン**
最高出力:289ps/6600rpm
最大トルク:35.5kgm/5100rpm
出典:You Tube
新型クラウンのプラットフォームは?
新型クラウンには、レクサスの新型ラグジュアリークーペの「LC」に採用された新開発”GA-L”というプラットフォームが採用される見込み。
これはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)というクルマ造りの基本方針に基づいて開発された”GA-L”というプラットフォームフォームを用い、骨格の見直しによってボディの高剛性化や、視界の良さなどのクルマの魅力を高めています。
出典:トヨタWebサイト
GAーLという、新しいプラットフォームは、基本性能の向上にこだわり、電子制御に頼らずゼロから開発したそうですよ。
GA-L プラットフォームの特徴
・運転のしやすさや安定性の良さ など
駆動式
新型クラウンの駆動式はFRです。
後輪駆動のことで、最近は大型車以外に高級路線のクルマへの採用が目立っています。ハンドルさばきが軽くて運転しやすいなどの走行性能や、乗り心地などを重視。一般的なクルマより車内空間にもゆとりがあります。
出典:レクサスWebサイト
新型クラウンのサスペンションは?
新型クラウンのサスペンションは、高級車に採用される”いなしサスペンション”が引き続き搭載予定。”路面からの振動をうまくかわす(いなし)”ことで、動きがしなやかになります。
この”いなしサスペンション”はトヨタの中でも、クラウンシリーズのマジェスタ、アスリート、ロイヤルの3モデルにみに搭載が許されているモノ。価値がありますね。
開発スタッフの間ではこれを”いなしサス”と呼んでいるようで、新しい考え方のリアサスペンションになっています。
また”いなし”だけでなく”張り”のあるグリップ感がコーナリングでは見られます。
この”いなし”と”張り”をもって安定した走りとクラウンならではの乗り心地を実現したんですね。
出典:トヨタWebサイト
さて、このクラウンの乗り心地を試した方の感想です。
・とてもバランスが取れいて、キツネにつままれたような乗り心地
・残念ながら感動はない
これこそ”いなしサスの効果”というのが残念ながら分かりにくいんでしょうね。微妙な感じです。
出典:You Tube
新型クラウンのデザイン
トヨタWEBサイトの写真はクラウンコンセプトですが、新型デザインの完成版にほぼ近いと言われています。
出典:You Tube
元々は先代を引き継ぐキープデザインで進めていて、ほぼ決まった段階で豊田章男社長の鶴の一声で変わった?ともいわれています。
なので、予定発売の2017年度末が、2018年度にずれ込んでしまったとか。
レクサスGSは廃止されるので新型クラウンだと思われます。https://t.co/hDBNkoQOkT pic.twitter.com/mMAQTRXXtP
— kagemaru (@port_forward) June 30, 2017
うーんこれは本当に噂のなかの噂・・・のような気がしますね。
ほぼ最終の段階にきたデザインを、社長がそれまでに確認してい無いワケもなく。
レビューは繰り返されていたはずですからね。途中で戦略変更とかがない限り、急展開はないと思います。
きっと14代目のクラウン誕生秘話のなかの、”デザインレビューに豊田章男社長が毎回来て、毎回駄目出ししていった”という話から、15代目もか!?なんて面白可笑しい話が流れたのだと思います。
まぁ、それだけ豊田社長のクラウンに対する思いが強烈だという意味あいでしょう。
今までの路線と違うデザインにした理由付けだったのかも。
新型クラウンの安全性能
新型クラウンには”トヨタ・セーフティ・センスP”の次世代型が搭載されます。
ミリ波レーダーと単眼カメラのよりクルマとヒトを精度高く検知。衝突や事故を事前に回避または軽減することを支援します。
さらに一歩踏み込んだ機能として、トヨタでは最新の次世代型の採用は確実でしょう。
〔自動ブレーキ〕
・自転車と夜間の歩行者にも対応
〔車線維持支援機能の追加〕
出典:トヨタWebサイト
では安全性能のトヨタ・セーフティセンスPをご紹介しながら、改良点もご説明しましょう。
ヒトとクルマを検知し衝突回避支援するプリクラッシュセーフティシステム
ミリ波レーダーと単眼カメラでヒトやクルマを検知し、ぶつかりそうなら警告音とディスプレイでお知らせ。ぶつかる可能性が高くなるとブレーキアシスト。それでも衝突が避けれないとなると、自動ブレーキがかかる仕組みです。
出典:トヨタWebサイト
車線逸脱しない支援のレーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)
単眼カメラで車線を認識。ウインカーを出さないまま車線を跨ごうとすると警告音とディスプレイでお知らせ警告。
これに新しいクラウンには車線キープをサポートする”レーンキーピングアシスト”の追加機能を予定。
出典:トヨタWebサイト
わたしのクルマはハンドルがブルブルと震える&警告表示が出ます。
高速道路では周りにクルマが居ない時にはウインカーを出さないことが多くてブルブル警告を受けてます(笑)
オートマチックハイビーム
周りの明るさによってハイビームとロービームを自動オン・オフしてくれます。
私の場合は高速道路ではトンネルに入ると自動オン・オフしてくれるのが便利なので使ってます。が、一般道ではオフに。屋根付き駐車場なんかで自動オンになり、歩行者に迷惑がかかりかえって面倒なので。
出典:トヨタWebサイト
追従走行するレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付/全車速追従機能付)
ミリ波レーダで前に走るクルマとの距離を測り、追いかけるように車間距離を保ちながら追従走行します。
この機能は高速道路での利用がメインでしたが、0km/hから対応になれば一般道でも使えそうですね。
実現すれば利用の幅が広がり、オーナー側で利用選択できる機能となればありがたいです。
新型クラウンの価格と販売日、予約は?
新型クラウンはデザインの再考により販売開始が遅れ気味との噂が立っています。
実際は、2017年末にレクサスLSが発売開始になるようで、これと重ならないような戦略ともいわれています。
そして販売は2018年夏に決定しました。
いろんなWEB上で6月25日があがってますがどうでしょうか!?
既にディーラーで予約受付が始まっているようです。気になる方はぜひお店に!
また、価格は若干の値上がりは仕方ないところですね。
2.0Lガソリン用エンジン搭載車で420万円~(現行409万円~)、ハイブリッドモデルが450万円~(現行439万円~)になる予想でしょう。
新型発売直前!! 日本の至宝「クラウン」の魅力と実力とは | 自動車情報誌「ベストカー」 https://t.co/36OtFUsGWF
— 車の奇跡! (@yuki_akiko_) May 4, 2018
新型クラウンの値引き交渉について
新型クラウンに限らず、新車購入時の上手な値引き交渉術がありますのでお伝えしますね!
まずは愛車の下取り価格と新車購入は別交渉は必須!
何故ならわたしの実体験から言うと、ディーラーが出す下取り価格は低いからです。
ちょっとでも下取り価格をあげたいと思う方は、まずはWEBの一括査定がカンタンでおススメです。
1回の申し込みで数社から見積もりが取れますから効率的。私は3社にお願いしそのスピーディな対応にもびっくりしました。
そして、各社の見積もり価格差は20万円もありびっくりでした。
最終的にはディーラーの提示した下取り価格より10万円も高い、50万円で愛車を売ることができました。すべてわたしが経験したことです!
〔車買取〕査定を少しでも高くするには?クルマを買うときのお得情報
クラウン(アスリート) VS 日産フーガ ライバル比較
では新型クラウンとライバルのクルマとの比較をしてみたいと思います。
対向できるのは日産の高級車フーガになりますね。スポーティなフーガとの比較なので、クラウンは”アスリート”を対象とします。
クラウン(アスリート)VSフーガ デザイン外観の比較
クラウンの歴史は長く60年以上の長寿モデルです。
コマーシャルで話題になった”いつかはクラウン”のフレーズは、憧れのクルマとしてクラウンの地位を確立したといってもよいでしょう。
デザインは高級車ならではの落ち着いた感じで、ターゲット”も中高年層というところ。
日本国内の販売のみで、完全に日本人好みに作られています。フーガとの販売台数に違いが出るのはうなづけますね。
次の写真はスポーティなフーガに近いモデルの”アスリートです。
クラウンの中では一番すっきりした感じのデザインですが、クラウンらしさを残しているところが憎いですね。
出典:トヨタWebサイト
一方フーガは、日産のプレミアムカー のセドリック・グロリアの発展形。
ヨーロッパ車を意識したデザインはクラウンとは全く違うターゲット設定です。
丸みを帯びていながらもスマートな感じ。クラウンより若い年代に指示されています。
出典:日産Webサイト
外観的にはオーソドックスなクラウンか?個性的なフーガか?という感じです。私はとても迷いますがデザイン的にはフーガが好きです。
また、フロントバンパー部のエンブレム、何か気づかれるでしょうか??そう、いずれもトヨタや日産のポピュラーなロゴは使っていません。クラウンは王冠、フーガはインフィニティを採用しています。これを見ただけでも、この2モデルは別格扱いなんだなと実感させられます。
クラウンVSフーガ 燃費や価格などスペックの比較
ハイブリッド、ガソリンそれぞれで比較をしてみましょう。
ハイブリッドは排気量が大きく違い、当然ながら出力、トルクもハイパワーモデルのフーガの方が勝っています。
しかしながら燃費の面はフーガが18km/ℓに対して、アスリートが23.2km/ℓと圧倒的な勝利です。
**ハイブリッド(2WD)**
アスリート | フーガ | |
排気量 | 2.493L | 3.498L |
最高出力 | 178ps/6000rpm | 306ps/6800rpm |
最大 トルク |
22.5kgm/ 4200~4800rpm |
35.7kgm/5000rpm |
燃費 | 23.2km/ℓ | 18km/ℓ |
重量 | 1720㎏ | 1830㎏ |
価格 | 439万円~ | 627万円~ |
ガソリン車はどうでしょうか。排気量は全く同じ。こちらもフーガはハイパワーですが燃費はアスリートが一枚上です。
**ガソリン(2WD)**
アスリート | フーガ | |
排気量 | 2.493L | 2.495L |
最高出力 | 149ps/6400rpm | 225ps/6400rpm |
最大 トルク |
24.8kgm/4800rpm | 26.3kgm/4800rpm |
燃費 | 13.4km/ℓ | 11.2km/ℓ |
重量 | 1590㎏ | 1710㎏ |
価格 | 409万円~ | 477万円~ |
このように、燃費はアスリート、走りの余裕や楽しみはフーガですね。
ピンク クラウン こと”モモタロウ”とは?
ピンククラウンは豊田社長の発声で作られた!?と言われているその名の通りのピンク色のクラウン。
2013年に1か月だけの期間限定車として発売し、650台ほどが販売されたそう。
そのカラーの名称は”モモタロウ”で600万円也。
最近、街中でモモタロウが走っているのを見ました!カワイイ!でも高い!!こんな高級車にこの色はどうなのかと思いきや、中古車でも500万円台で販売されています。人気!?
限定車でほとんど見ない色だから値崩れしないのでようかね。世の中、いろんな価値観の人がいますから。
出典:トヨタWebサイト
新型クラウンのまとめ
クラウンのアスリートとロイヤルについてお伝えしました。日本メーカーの高級車と言えば、前はクラウンで今はレクサスという感じですね。
ただ、アンチ レクサスもいらっしゃいますし、ずっと長くクランンを乗り継いで来られた方には、やっぱり次もクラウンなんでしょうね。
昨年の販売台数はクラウン全体で4万台足らずに対し、レクサスが5万2千台。レクサスはSUVも含めているので、そう思えばクラウンは健闘しています。
マークⅡがなくなりマークXも販売終了か?と噂の中、クラウンはきっとずっと生き残っていくのでしょうね。
期待したいし、見守っていければなと思います(^^)