今年5月に入って相次いで発売がスタートした、ダイハツ”ミライース”、そのOEM商品のトヨタの”ピクシスエポック”、スバルの”プレオプラス”。フルモデルチェンジして販売された、ミライースとピクシスエポック、プレオプラスの軽自動車3兄弟の違いを徹底比較してみましたので、その内容をお伝えしましょう。
目次
ミライース、ピクシスエポック、プレオプラスの関係は?
ミライースのOEM商品、ピクシスエポックとプレオプラス
トヨタのピクシスエポック、スバルのプレオプラスは、ダイハツのミライースをOEM供給してもらっての販売ですね。
つまり、ダイハツが造ったミライースを、トヨタやスバルは自社でネーミングをして、自社ブランドとして販売しているワケです。
こうすることで、ダイハツは自社で販売する以外に、人件費や宣伝費用などお金をかけずにダイハツ車を売ることができ、トヨタやスバルは開発費や製造にかかるあらゆるコストをかけずして完成品が手に入り、自車ブランドとして販売ができる。
双方にとってありがたいお話しなんです。
ミライース、ピクシスエポック、プレオプラス、どれを買うのがいいの?
製造側のメリットはOEM商品ならではのメリットがあります。
では買い手の私たちにはどんな恩恵やどんなお得感があるのでしょうか?
一般論としては、製造する台数が多ければコストメリットがでますので、販売価格が抑えめにできます。
ただ、軽自動車ですから元々が求めやすい価格なうえに、買い手からは具体的にどれだけ安いのかはわからない。ので、ここは残念ながら実感がわかない部分です。
では例えばトヨタやスバルで長年お世話になっている場合、他のメーカーの軽自動車を買うのはちょっと、、同じ営業さんと交渉したい!とか。
普通車を買うとき、もう1台手軽に乗れるクルマとして軽自動車を、、となった場合、普通車と軽自動車と同じメーカーで”選ぶ→値段交渉が同時にできる!”というメリット。
こんな感じでしょうか。
トヨタさん、軽快・安心・お値打ちな軽自動車、ありますか?
ありますよ。
三拍子そろった新型ピクシスエポック、本日発売です!
詳しくはこちら https://t.co/aTzP7Obn78
#Toyota #トヨタ pic.twitter.com/VZ6S3AdkIh— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) May 12, 2017
ミライース、ピクシスエポック、プレオプラス3兄弟の違い
デザインや内装の違いは?
では、ダイハツのミライースとピクシスエポック、スバルプレオプラスに違いがあるのでしょうか。見た目やカタログなどで見る限りは、違いを見つけることが難しいですね。次の写真をご覧ください。
デザインはエンブレムの違いこそあれ、外観はみな同じですね。
出典:ダイハツWebサイト
<ピクシスエポック>
出典:トヨタWebサイト
<プレオプラス>
出典:スバルWebサイト
では内装はどうでしょうか?これもハンドルのセンターにあるエンブレムの違いだけで、色もほぼ一緒。
<ミライース>
出典:ダイハツWebサイト
<ピクシスエポック>
出典:トヨタWebサイト
<プレオプラス>
出典:スバルWebサイト
もうここまで一緒だと、どの車にするのかはメーカーの好みとか、今までのお付き合いしてきたメーカーさんとの兼ね合いで決めていく感じになるでしょうか?
次は価格と燃費を比較してみたいと思います。
燃費と価格、カラーの違いはあるのか?
ミライース、ピクシスエポック、プレオプラスの燃費、価格、カラーを表一覧にまとめてみました。
ミライースとピクシスエポックは燃費、価格、カラーまでもすべて全く一緒です。まあ、ミライースのダイハツはトヨタの連結子会社ですから、この構図は見えますよね。
それに比べて唯一スバルのプレオプラスは燃費こそ同じですが、価格とカラーで違いを見せています。
具体的には廉価版の価格が5万円プレオプラスが高い。5万円差は大きいですね。
その価格差は上位クラスにいくとあまり出ず、最上位クラスになるとプレオプラスが1万円高くなるところで収まっています。
一方、プレオプラスはカラー展開が良く、一番求めやすいタイプでも7色展開。ミライースとピクシスエポックは無難なホワイト、シルバー、ブルーの3色となっています。
2WD | ミライース | ピクシスエポック | プレオプラス |
燃費 | 34.2~35.2km/ℓ | 34.2~35.2km/ℓ | 34.2~35.2km/ℓ |
価格 | 78万円~112万円 | 78万円~112万円 | 83万円~113万円 |
カラー | 3~8色 | 3~8色 | 7~8色 |
4WD | ミライース | ピクシスエポック | プレオプラス |
燃費 | 32.2km/ℓ | 32.2km/ℓ | 32.2km/ℓ |
価格 | 90万円~124万円 | 90万円~124万円 | 95万円~125万円 |
カラー | 3~8色 | 3~8色 | 7~8色 |
スバルは価格の設定が高めですが、ミライースやピクシスエポックとの違いを出すために、色で勝負にでているようです。
一番求めやすいタイプでも、プレオプラスなら可愛い色合いを選ぶことができます。
私なら5万円高くてもプレオプラスに好みの色があれば、是非こちらを選びます。
さらに、今ならスバルはキャンペーンで軽自動車を買うと初回車検が無料!です。なんと、約5万円が無料という大盤振る舞い!このキャンペーンでミライースやピクシスエポックより価格が高くても、その差は無いと一緒ですね。
スバル新型プレオプラスかミライースどっちがお得?カラー、価格など違いは?
3兄弟の安全性能は?
ベースになるダイハツのミライースには安全性能は、スマートアシストⅢを採用。対して、トヨタならトヨタ・セーフティ・センス、スバルならアイサイトをオリジナルを持っています。
今回はネーミングもそのままで、ピクシスエポック、プレオプラスともにスマートアシストⅢを搭載。
機能はダイハツでは一番の性能で、センサーは”ヒト”も”クルマ”も検知してくれます。ここでも違いは見えませんね。
・車線をはみ出しそうなときには警告して、はみ出さないようにサポートする”車線逸脱警報機能”
・前後をセンサーで壁などを検知して、急発進を抑えてくれる”誤発進抑制制御機能”
・前のクルマが発進したのを気づかずにいるのを教えてくれる”先行者発進お知らせ機能”
・周りの明るさでハイ・ロービームを自動で切り替える”オートハイビーム”
買い取り価格の違いはあるのか?
新車購入を検討しているときに、これから買おうとしているクルマの査定を考える。
私の中では、この発想はなかったのですが、あるディーラーさんに行ったときに「次の査定のことを考えてたら、〇〇の方が絶対お得ですよ」という営業トークを浴び、びっくり&感心しました。
ここまで3兄弟に違いが少なければ、将来の下取りはどの車が有利なの?と思うかもしれません。
ある中古車販売のサイトを覗いたところ、ミライースがちょっとお得かも。そもそもの販売台数が違いますから、おのずと流通台数に雲泥の差がでています。
参考までにこのサイトではミライースは16.9万円~123万円の相場。扱っている台数は2766台。
ピクシスエポックは29.8万円~103万円で198台を扱い、プレオプラスは相場が29.8万円~94万円で183台の扱いがあるようです。
年式や走行距離、修復歴の有無、色などでも相場は変わってきます。どのクルマが断然お得!とは言い切れないものの、知名度や多くの台数から選べるという点から、ミライースが一歩リードかと思います。
【プレスリリース】SUBARUは、新型プレオ プラスを本日5月9日に発表、発売します。通勤や買い物といった日常の足になくてはならない存在として軽自動車を使うお客様をイメージし、みんなが安全に乗れる合理的で賢い車を目指し開発しました。 https://t.co/0569gMwgkx pic.twitter.com/rAaASxZzAN
— 株式会社SUBARU (@SUBARU_CORP) May 9, 2017
ステレオシステムが付いていない3兄弟に、おススメのワイヤレススピーカー
イライース、ピクシスエポック、プレオプラスには標準でステレオが搭載されていません。もちろんカーオーディオを別途取り付けることはできます。
例えば、ピックシスエポックには28,404円でAM・FMラジオとCDが聴けてiPod/iPhoneも接続できる次のようなシステムが勧められていいます。
出典:トヨタWebサイト
でも、いまやスマホにお気に入りの曲が入っていてラジオも聴けます。
ワイヤレスのスピーカーとスマホがあればドライブ中に音楽が楽しめますよね。
私ならお部屋でも使える小型ワイヤレススピーカーでシステムアップ。
私ならクルマの中でも自分の部屋でも手軽に音楽が楽しめて、クルマに取り付けるステレオより安いワイヤレススピーカーを選びたいところです。
次の写真は約200gの小型ワイヤレススピーカー。
8000円ほどで買えるようですが、もっと安くて手軽なタイプもありますので、好みで選んでみるといいですね。
まとめ
ミライース、ピクシスエポック、プレオプラスの3兄弟の違いについてご紹介しました。
結局、OEM商品ですから違いがほとんど無いワケです。
でもスバルの差別化のためのカラー展開は憎いですね。ちょっとした工夫に1票です!また初回車検無料のキャンペーンももうれしい♬
皆さんはどのクルマが気になられましたでしょうか?私はスバルのプレオプラスを選びたいなと思いました!