ホンダのフィットがモデルチェンジして、安全性能と燃費が向上し6月30日に新発売されました。ホンダのコンパクトカー新型フィットは度重なるリコールの汚名を挽回できるか?マイナーチェンジした3代目新型フィットのホンダセンシングとは?など、情報をお伝えしましょう。
新型フィットとは?
ホンダの人気コンパクトカーのフィット。
2001年から発売のホンダ フィットは、コンパクトなボディながらも室内が広くて人気モデルです。
今回のモデルチェンジでは安全性能”ホンダセンシング”搭載が目玉で、さらにはデザイン、エンジン改良も施されました。
街中では多くのフィットを見かけますね。新型はどんな感じになるのでしょうか?
フィットの評判、口コミは?
フィットの評判や、口コミはどんな感じでしょうか?いろんなサイトの評価をまとめてみました。
走行性:3.9
居住性、室内広さ:3.9
積載性:3.5
運転しやすさ:3.9
維持費:4.1
総合評価が4点あるのは立派ですね!それと得点が項目によってばらついていないところも評価できると思います。
バランスの良いコンパクトカーと言えるでしょうね。
新型フィットの安全性能は?
先代フィットの安全性能は”あんしんパッケージ”を搭載。いま時としてはモノ足りない感じですね。
そこで新型フィットにはホンダの最新安全性能”ホンダセンシング”を採用。性能の違う2つのセンサーでしっかりとサポートしてくれます。
新型フィットの安全性能はこれで充実です!
新型フィットと先代フィットの安全性能比較
先代フィットにの安全性能は、”あんしんパーケージ”が搭載されていました。
あんしんパッケージは自動ブレーキ、横すべり抑制などの支援が中心で、ちょっとしたお守り程度のものでした。少し寂しい内容ですね。
そこで今回の新型フィットには”ホンダセンシング”を採用。
大きな特徴は、異なる2つのセンサー”ミリ波レーダー”と”単眼カメラ”を持っていること。
この2つのレーダーを組合わせることで、”モノ”と”ヒト”の検知の精度を上げ、いろいろな場面で事故回避をサポートしているワケなんです。
先代モデルに比べて新型フィットは安全性能がぐっと上がったと言えます。
新型フィットの安全性能”ホンダセンシング”とは?
”ホンダセンシング”は、異なる2種類のセンサー”ミリ波レーダー”と”単眼カメラ”で、”モノ”と”ヒト”を検知、認識。事故回避をサポートしてくれる機能です。
出典:ホンダWebサイト
”ヒト”が検知できるのはかなりポイント高いですね。
◆衝突軽減ブレーキ(CMBS)
ミリ波レーダーと単眼カメラで前を走るクルマ、対向車、歩行者を検知。衝突の恐れがあると警告音とディスプレイ表示で伝え、それでも危険な場合は軽いブレーキ。いよいよ危ない時は強いブレーキがかかる。
これでぶつかることへの回避と被害軽減がなされるワケです。
出典:ホンダWebサイト
◆歩行者事故低減ステアリング
こちらもミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者や車線を検知し、車線をはみ出て歩行者にぶつかりそうになると警告音とディスプレイ表示。さらにはハンドルはぶつかることを回避するようコントロールしてくれます。
出典:ホンダWebサイト
◆アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
大活躍のミリ波レーダーと単眼カメラ。前を走る車との車間距距離と速度の差を検知。運転者が設定していた速度内で加速をしたり、減速をして前の車について走る、また適切な距離を保って運転することをサポートします。
出典:ホンダWebサイト
これで高速道路での渋滞や、長時間運転での疲れがかなり軽くなりますね。
◆車線維持支援システム(LKAS)
単眼カメラで車線を検知し、クルマが車線と車線の真ん中を走るようにハンドルさばきをサポート。車線をはみ出そうになるとディスプレイ表示とハンドルの振動でお知らせします。
出典:ホンダWebサイト
ハンドル操作は知らず知らずのうちに疲れがたまる動作です。この車線維持支援システムがあると、ラクに走れそうでうれしいですね。
◆路外逸脱抑制機能(LKAS)
単眼カメラで車線を検知し、車線をはみ出さないようにする機能。はみ出しそうになったらディスプレイ表示とハンドルの振動でお知らせ。同時にハンドルさばきを適切にコントロールしてくれます。
車線維持支援システムとともに車線を単眼カメラで見て、はみ出さないように支援してくれる機能です。
出典:ホンダWebサイト
◆誤発進抑抑制機能
前にクルマや障害物があるのにアクセルを踏み込んだ時に、危険を察知して警告音とディスプレイ表示で伝えてくれる機能。こちらはミリ波レーダーが活躍します。
出典:ホンダWebサイト
◆先行車発進お知らせ機能
前を走る車が発進しても気が付かずに停まったままのときに、音とディスプレイ表示でお知らせ。
最近は、停車中にスマホを見たりする人が多くなりました。ついつい手元に気を取られて前を見ることができていないことも。こういう場合に便利だし、後続のクルマに迷惑をかけるのが少なくなりそうでいいですね。
出典:ホンダWebサイト
◆標識認識機能
単眼カメラは道路標識を認識できるようです。標識の情報をディスプレイ表示して安全に運転できるようにサポートしてくれます。
運転に慣れた人はうっかりミスを、若葉マークさんには一旦停止とか、一方通行などの標識見落としを防いでくれていいですね。
出典:ホンダWebサイト
出典:you tube
新型フィットとライバル アクアの安全性能の違いは?
フィットと言えば最大のライバルはトヨタのアクア。
そのアクアに搭載されている安全性能は”Toyota Safety Sense C”でトヨタの安全性能パッケージでは2番手の機能。
”Toyota Safety Sense C”は”ホンダセンシング”と同じで、2つの異なる特徴のセンサーを搭載していますが、”ヒト”の検知はできないのがウィークポイントです。(Toyota Safety Sense Pは検知可能)
トヨタ新型アクアが2017年フルモデルチェンジで燃費、安全性は?ヴィッツとの比較は?
一方の新型フィットには、ヒトとクルマと両方を検知するホンダセンシングが搭載されていますので、安全性能はフィットが一歩リードですね。
フィットの予防安全性能評価と衝突安全機能は?
フィットは平成29年度の自動車アセスメント予防安全性能評価にて、最高ランクの「ASV++」を獲得。衝突や事故などを防ぐ技術についての試験と評価で高評価をもらっています。
出典:ホンダWebサイト
国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構が公表している自動車の安全情報のこと。JNCAPとはJapan New Car Assessment Programの略。
①被害軽減ブレーキ試験
②車線はみ出し警報試験
③後方視界情報
の総得点が、2点を超えると「ASV」、12点を超 えると「ASV+」と評価される。
予防安全性能評価も衝突安全性能も高い評価を受けているフィット。
この機能で事故を未然で防ぐことができるのでしょうね。ありがたい機能です。
フィットのリコール問題
リコール内容は火災発生の恐れ、また勝手に急発進する不具合などなど。
また今はフィットを含むホンダの多くの車種に、タカタ製エアバッグが異常破裂し、やけどを負う事故がありリコール案内をして対応中です。
ホンダにとってリコール費用の引当金は収益をかなり圧迫している・・ようですね。
心配なのは厳しい状況だと新しいクルマへの開発投資が難しくなっているのでは?ということ。いろんな安全性能を備えていても、リコールが出てしまっては元も子もないし、”安全”は何をおいても一番大切。クルマを乗ることは命を預けてることと同じなので、しっかり対応してほしいですよね。
新型フィットのパワートレインは?
新型フィットのスポーツハイブリットi-DCDとは?
4年前フィットは「世界一の燃費性能」を誇り、その際に開発されたのが”スポーツハイブリットi-DCD”です。
新型フィットには、引き続きこのスポーツハイブリッドi-DCDを搭載。
走行状況に応じてモーターだけで走る”EVドライブモード”、モーターとエンジンを組みあわて走る”ハイブリッドドライブモード”、そして”エンジンドライブモード”が切り替わり、効率のよい走りをしてくれます。
新型フィットのエンジンは?燃費と価格
新型フィットでは、エンジンの燃焼効率を改善し燃費性能もアップしました。
新しいフィットの燃費効率と価格は次の通り。
燃 費 | 価格(税込) | |
ハイブリッド | 28.km/ℓ~37.2km/ℓ | 170万円~237万円 |
ガソリン | 19.4km/ℓ~24.2km/ℓ | 143万円~205万円 |
先代フィットのハイブリッド 36.4km/L→新型フィット 37.2 km/Lまで性能がアップしました。
今まではライバルのトヨタ アクアが37.0km/Lというクラストップレベルをうたっていましたので、新型フィットが若干のリード37.2 km/Lを達成。
何とか追い越せたというところですね。各社の涙ぐましい努力がここにも見えています。
新型フィットのデザインは?
新型フィットの今回のモデルチェンジは、デザインにも及んでいます。
先代フィットはわりと丸めのラインで、女性向けの感じがします。
アクアのリアデザインが絶壁スタイル(ゴメンナサイ)なのがあまり好きではないので、、
<新型フィット>
<先代フィット>
出典:ホンダWebサイト
次の写真をご覧ください。並べて比べるとフロントのランプ形状が変わっていますね。
全体の印象は新型フィットが少しシャープになったかな、、、という感じ。
あまり変わらないと思います。
まとめ
新型フィットについての情報をお伝えしました。
モデルチェンジ後の新型フィットは安全性能”ホンダセンシング”を備え、燃費もトヨタのアクアを抜く37.2 km/Lになりますから注目です。
アクアとの違いは安全性能がフィットの方が充実してますから、頭ひとつリードですね、
コンパクトで取り回しがよいしデザインは女性向けですが、例えば黒の車体にちょっとアクセサリーを付けるときりっとして、男性好みのクルマに仕上がるようですよ。
新型フィット、人気Upはどの程度になるのかが楽しみですね。